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“Androidの父”が再びモバイル業界へ ベールを脱いだEssential

新しくはないモジュール式機能拡張

 Essential Phoneの実機は、まだ誰も見ていない。機器そのものを評価することが難しい中、メディアは、Essentialが目指すものをあぶりだそうと、さまざまな角度から分析を試みている。

 TechRadarはEssential Phoneの特徴を5つピックアップした。(1)デバイスにロゴや社名が入っていない、(2)ワイヤレスUSB 3.0、(3)チタンとセラミックを採用した初のスマートフォン、(4)デュアルカメラスマートフォンの中では最も薄い、(5)マイクロSDカードスロットがない――の5項目だ。

 例えばロゴや社名については、「Essentialは卓越した存在となり、(ロゴなしで)デバイスの機能そのもので勝負しようとしている」と分析する。外部インターフェイスでは、マイクロSDカードスロットのほかに3.5ミリジャックもないと指摘する。

 そして多くのメディアが注目したのは磁気コネクタだ。機能拡張できるという点で、“モジュラーフォン”と同じようなものと言える。

 Business Insiderはこの視点からEssential Phoneを分析した。モジュラーフォンは新しい考えではなく、これまでもGoogleのProject Ara、LGの「5G」、Motorolaの「Moto Z」などの試みがあった。だが、どれも成功とは言えない状態という。Essential Phoneの場合、内部コンポーネントを交換することで製品寿命を延ばすという本来の目的というよりも、「アクセサリを売ろうとしている」とBusiness Insiderはみる。

 Essential社長のNiccolo de Masi氏はBusiness Insiderに対し、こう述べている。「われわれがやろうとしているのは仕掛け(ギミック)ではなく、意味のあるイノベーションだ」「モジュラーフォンという表現は好きではない。なぜなら、われわれは外見をよく見せようとしているのではないからだ。われわれのイノベーションは意味のある体験をユーザーに提供することだ」