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「Windows 10 S」ついに発表、Windowsの新しい挑戦

 Microsoftが、「Windows 10 S」と同OSを搭載した初の自社ノートPC「Surface Laptop」を発表した。米国の教育市場で大きなシェアを持つGoogleの「Chrome OS」への対抗製品として、既存のWindows 10とは異なる位置付けとなる。Windows 10の新バージョンではなく、独特の機能を持ったWindows 10 Sが狙うものは――。

200ドルを切るノートで教育市場攻略

 Windows 10 Sは、5月2日にMicrosoftが開催した教育向けのイベントで発表された。教育市場向け製品群として、MicrosoftはWindows 10 S/Surface Laptopのほか、教育向けに調整した「Microsoft Teams」(グループチャットとワークスペース)、ゲーム「Minecraft」をプログラミング教育向けにした「Code Builder for Minecraft: Education Edition」などもあわせて投入する。

 Windows 10 Sでは、「Windows 10 PCs for Education」としてまず7社のPCベンダーが200ドルを切る価格帯からのノートPCを発売するほか、教師と学生向けに「Office 365 for Education」などのソフトウェアやOSの割引販売も実施する。

 では、Windows 10 Sとはどんなものなのだろう。Windowsとデバイスグループ担当エグゼクティブバイスプレイデントのTerry Myerson氏は「学生と教師に触発された製品とサービスで、合理化によるシンプルさ、セキュリティ、卓越したパフォーマンスを備えている。Windowsのソウル(魂)を最もよく反映させたOSだ」とブログで説明している。Sは、ソウル(soul)から来たようだ。

 実際の機能や特徴はどうだろう。Windows 10 S専用のページによると、デフォルトのブラウザは「Edge」で、高速な起動や性能を実現し、消費電力の面では、Surface Laptopは1回の充電で14時間半駆動するという。

 セキュリティでは、Edgeは「ChromeやFirefoxよりも安全」とするほか、自社セキュリティ機能「Windows Defender」などWindows 10のセキュリティ機能を継承したと説明している。また、Windows 10の特徴である、スナップ機能、マルチタスク、仮想デスクトップ、「Cortana」、「Windows Ink」(手書き入力)、「Windows Hello」(生体認証機能)なども利用できるようだ。

 詳細に報じたForbesによると、Windows 10 Sは「Windows 10 Pro」のコアをベースにしているという。FAQでは、Windows 10で使用できるプリンターなどの周辺機器はほとんど利用できるとしている。

 そして最大の特徴は、アプリケーションの制限だ。Windows 10 S上では、Microsoftの公式アプリストア「Windows Store」から入手したアプリケーションしか動作しないという。なお、Microsoftウォッチャーたちは、Windows 10 Sは、以前に何度かうわさのあった「Windows 10 Cloud」と同じものだと考えている。