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Microsoftが「Windows 10 Cloud」開発中 共通シェルのプロジェクトがカギ?
2017年2月6日 09:18
“最後のWindows”として「Windows 10」がリリースされて約1年半になる。目下の注目は今春に登場予定の大型アップデート「Creators Update」だが、最近、これとは別にMicrosoftが「Windows 10 Cloud」を開発中という話がメディアで飛び交っている。名称からみるとクラウド向けのOSのようにも思われるが、Googleの「Chrome OS」対抗、あるいは“1つのWindows(One Windows)”ビジョンに向けた取り組み――などの見方が出ている。
その正体は「簡易版Windows 10」?
「Windows 10 Cloud」が最新のInsiderビルドに入っている、とPetri IT Knowledgebaseが1月28日に報じた。具体的には、Microsoftが公開した「ビルド15019」で、「Product Key Configuration Reader」という外部ツールを使ってPkeyconfig.xrm-msファイルを表示すると、「Windows 10 RTM Cloud OEM」「Windows 10 RTM Cloud Retail」「Windows 10 RTM CloudN」という3種類のエディションが表示されるというものだ。
「この情報から、決定的とは言えないが、Microsoftは『Cloud』という名を持つWindowsの新しいSKU(製品エディション)を試していると言える」とPetriの記事は述べている。「N」の名称は、欧州連合(EU)での競争法違反是正命令で、Microsoftが2004年にMedia Playerをバンドルしない「Windows 7 N」エディションを用意した時に用いられたことがある。
MicrosoftウォッチャーのMary Jo Foley氏はAll About Microsoftで、別の人物がWindows 10 SDK 15003で、Cloud、CloudNという文字が並んでいたことを報告していたことも紹介している。