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ランキングで振り返る、エンタープライズ/クラウド業界動向(1~4月)

 1位はマイクロソフトのパッチ情報。2位には地方自治体におけるタブレット端末導入事例が挙がった。タブレットを独居世帯の見守りに、という新しい用途に注目が集まった。

 また、ストレージなどを中心にInfiniBandの活用が広がる中で、IntelがQLogicからInfiniBand事業を取得。これを報じる記事が3位にランクインした。この後も、InfiniBand活用に関するニュースは1年を通じて人気が高く、“古くて新しい”技術であるInifiBandへの注目の高さを伺わせた。なお弊誌でも、特集記事として「InfiniBand探検隊リターンズ」を掲載しているので、参考にしてほしい。

 2月も1位はマイクロソフトのパッチ情報。2、3、5位を富士通が占めているが、ここで注目すべきは6位(パナソニック)、7位(サイボウズ)、10位(シトリックス)の記事も含め、スマートデバイス、シンクライアントなど新しいワークスタイルに関連する記事が上位を占めた点だ。

 9位には、個人向けのWindows Vistaのサポート延長を伝える記事が入った。1つ前のOSであるWindows XPでは個人向け製品のサポート延長がすでに行われており、サポート期間が逆転していたため、待ち望んでいたユーザーが多かったのだと思われる。

 1位は10GbE対応のEqualLogic。広帯域幅をはじめ、OpenFlowなどネットワーク分野も誌面をにぎわした1年だった。4位と9位にビッグデータに関連する記事がランクインしたのも今年のトレンドを象徴している。

 また、待ち望まれていた2ソケット向けのXeonである「Xeon E5」の記事が6位に。メインストリームサーバーで多く採用されているカテゴリのCPUだけに、高い関心を集めていた。

 4月はWindows 8関連の記事が上位を独占。まさにマイクロソフトの月だった。Windows 8、特にタブレット分野でのイノベーションは今後も期待したい。

 8位には、ビッグデータ活用の広がりを受けてか、Hadoopなどとの連携をサポートしたSybase IQ新版がランクインした。NTTデータとテラデータの協業を報じた9位の記事もビッグデータ関連で、今年はこうしたニュースがたびたび誌面を賑わしていた。

(編集部)