「Windows 8」が正式名称に、4つの製品エディションも発表


 米Microsoftは16日(米国時間)、クライアント向けの次期Windows OSの正式名称が「Windows 8」に決まったことを明らかにした。同時に、4エディションからなる製品構成も発表している。

 同社のブログによれば、Windows 8にはコンシューマ向けの「Windows 8」「Windows 8 Pro」と、ARM版の「Windows RT」が用意され、これに加えてボリュームライセンスで提供される「Windows 8 Enterprise」がラインアップされる。

 コンシューマ向けのエディションの中では、「Windows 8」が一般コンシューマ向け、「Windows 8 Pro」がビジネス向けという位置付けになり、BitLockerやEncrypting File Systemといった暗号化関連、VHDブート、クライアント向けのHyper-V、ドメイン参加などの機能は「Windows 8 Pro」のみが備える。なお、両エディションともx86版、x64版が提供されるとのこと。

 また、従来ARM版やWOA(Windows on ARM)と呼ばれてきた「Windows RT」の名称となった。ARMプロセッサを搭載するPCやタブレット端末を対象とし、プリインストールのみでの提供となる。アプリケーションは、タッチに最適化されたWord、Excel、PowerPoint、OneNoteを標準搭載するほか、新ランタイム「WinRT」で開発することも可能とした。

 法人向けである「Windows 8 Enterprise」の詳細は明らかになっていないが、Microsoftによれば、「Windows 8 Pro」の全機能を備え、さらにPCの管理とデプロイ、高度なセキュリティ、仮想化、新しいモバイルシナリオなどを可能にするIT部門向けの機能も搭載するとのことだ。

 なお現在、Windows 8はコンシューマプレビュー版が公開されているが、製品の発売時期などについては、まだ明らかにされていない。

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