スマートポスターを使ったO2Oサービスの実証実験、渋谷・自由が丘駅で


 ヤフー株式会社(以下、Yahoo! Japan)、トッパン・フォームズ株式会社、東京急行電鉄株式会社(東急電鉄)は5日、東急東横線の渋谷駅、自由が丘駅において、スマートポスターと「Yahoo!ロコ」を活用したO2O(Online to Offline)の実証実験を3月26日から実施すると発表した。

 O2Oとは、オンラインとオフライン(実店舗)の購買活動が連携しあう、あるいはオンラインの活動が実店舗などでの購買に影響を及ぼすという意味合いの用語。

 今回の実証実験では、対象の2駅に、お得なクーポン情報などをICタグに埋め込んだスマートポスターを設置し、それをきっかけとした実店舗への送客について検証する。クーポン情報の取得にはNFC(Near Field Communication)もしくはFeliCa搭載のスマートフォンを活用。実際に店舗にたどり着くための導線として、ジオサービスのYahoo!ロコを活用する。

 これにより、駅に設置されたポスターなどの媒体に掲載されたプロモーション情報に対する消費者ニーズについて探るとともに、現在普及し始めているNFCスマートフォンの情端末としての有効性についても確認する方針。

 期間は3月26日~4月22日。実施場所は、東急東横線・渋谷駅・正面改札付近、自由が丘駅・正面口改札付近・南口改札付近。対象端末はドコモ・auのNFC搭載スマートフォン、あるいはドコモ・au・ソフトバンクのおサイフケータイ搭載スマートフォン(Android 2.3以上)。おサイフケータイ搭載スマートフォンを利用する際は、Android Marketからアプリ名「ICタグ・バーコードリーダー」で検索してアプリを事前にダウンロードする必要がある。

 東急電鉄では、渋谷-二子玉川-自由が丘の間が1日乗り降り自由の周遊切符「トライアングルチケット」をはじめとする便利な切符と、地域情報の発信を組み合わせることで、東急線沿線の魅力を体感できる企画を今後も展開するとしている。

関連情報
(川島 弘之)
2012/3/5 16:06