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ヤマハ、聴感上2倍の大音量を実現、さらなる高音質化を実現したスピーカーフォン「YVC-300」

 ヤマハ株式会社は25日、4~10名程度での利用を想定したスピーカーフォン「YVC-300」を、10月初旬から販売開始すると発表した。高品質な音声処理技術を搭載しており、Web会議などのマイク/スピーカーとして利用できる。本体価格は5万円(税別)。

YVC-300

 「YVC-300」は、既存製品「PJP-20UR」の後継として提供されるUSB接続のスピーカーフォン。PJP-20URにもエコーキャンセラーなどの機能は搭載されていたが、今回は先行するスピーカーフォン「YVC-1000」にも搭載されていた、数々の音声処理技術を採用し、さらに「話しやすく」「聞きやすく」「疲れない」音声コミュニケーションを実現するという。

 具体的には、さらに強化された適応型エコーキャンセラーを備えるほか、マイクで拾った音から人間の声を高い精度で判定する技術「Human Voice Activity Detection(HVAD)」により、発話者を自動で追尾する「マイク自動追尾」や、マイクに近い人と遠い人の音量を調節する「オートゲインコントロール」、ノイズを消して声だけを伝える「ノイズリダクション」などを実現している。

 また、USBバスパワーによる電源供給ながら、瞬間最大音量91dB、再生周波数帯域190~20000Hzを実現しており、PJP-20URと比べて聴感上2倍の大音量になっている点も特徴。6名程度の会議にて、しっかりメッセージが伝わり、ストレスのないコミュニケーションが可能になったという。さらに、オプションの連結ケーブルで2つまでの連結に対応し、10名規模の会議でも安心して使用できるとのこと。

Web会議利用イメージ
2台を連結して10名規模の会議にも対応

 PCベースのWeb会議以外には、ビデオ会議システムとAUDIO接続(オーディオ入出力端子)して外部のマイク/スピーカーとして利用したり、スマートフォンとBluetoothで接続し、電話回線を使った音声会議を行ったりすることも可能。Web会議を含めた3種類のオーディオ入力ソースを同時に使用した場合は、オーディオミキサー機能により異なるサービス間での相互通話にも対応するので、「Web会議に参加できない参加者が、外出先から電話で会議に参加する」といった活用も可能になっている。

 価格は、本体が5万円(税別)、連結ケーブルが4800円(税別)。電源はUSBバスパワーだが、連結時の2台目や、PCを利用しない場合に必要となるACアダプタも、4800円(税別)で用意されている。

石井 一志