ニュース
アクセンチュア、AIにより最適化された包括的リスキリングプラットフォームを国内で本格展開
2025年2月14日 08:30
アクセンチュア株式会社は13日、AIにより個人と企業・行政機関などに最適化された、リスキリングおよびスキルアップに向けた包括的なプラットフォーム「アクセンチュア LearnVantage(以下、ラーンバンテージ)」を日本国内で本格展開すると発表した。
ラーンバンテージは、顧客の事業目標とその実現に向けた人材育成戦略に基づき、今後、顧客に必要となる人材育成やリスキリングサービスを提供する。AIが対象者の属性や学習履歴などの情報からスキルの習熟状況を可視化・判断し、個人に最適化された学習コンテンツを提供するほか、業界をリードするテクノロジー関連の認定資格にも対応する。
加えて、アクセンチュアは学習計画の設計から学習データの分析・進捗管理などの支援を行うとともに、学習者のメンターとなり、トレーニング効果の最大化を目指す。この包括的なプラットフォームを通じて、顧客の全社変革を人材育成の面からも支援する。
例えば、DXを成功に導く上で経営者が理解しておくべき要点や、企業の変革や業務の高度化・効率化に向け従業員が身につけておくべきデジタルリテラシー、エンジニア向けのAIやデータサイエンス、クラウド、サイバーセキュリティなどの知識やスキルなど、幅広い対象に多岐にわたる学習コンテンツを提供する。
複数の企業と連携したスキル習熟度の評価が行えるほか、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft、SAPなどのパートナー企業と協力したテクノロジー関連のトレーニングや各社認定資格に関するコンテンツ、さらにテクノロジーに関する学習コンテンツをそろえるPluralsightなど、複数の企業や団体からも学ぶべきコンテンツが提供される。また、国内での本格展開にあたり、日本独自のニーズや技術動向などもふまえて拡充していく。
ラーンバンテージは、アクセンチュアが2024年に買収したUdacity(以下、ユダシティ)のトレーニングプログラムの提供にも対応する。ユダシティは、230人超の専門家を中心に、現在、195の国と地域、2100万人以上にサービスを提供している。アクセンチュアは同プラットフォームに対して、3年間で10億ドルを投資すると2024年3月に発表した。
また、アクセンチュアは約80万人の社員に、年間11億ドルの人材開発投資を行っており、これには25万人のエンジニアに対する専門トレーニングや、60万人以上の社員に対するAI関連トレーニングなどを含むと説明。アクセンチュアは、これまで培ってきた豊富なリスキリングとスキルアップに関する知見を、この事業に生かすとしている。