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NetApp、新しい「ASA Aシリーズ」を含むエンタープライズストレージ製品を発表
2025年2月14日 14:31
米NetAppは13日、オールフラッシュストレージ「NetApp ASA Aシリーズシステム」を含む、エンタープライズストレージ製品ポートフォリオのアップデートを発表した。さらに、新たなサイバーレジリエンス機能も追加し、企業がデータ管理の最適化を図り、より優れた成果を上げるためのサイロフリーなデータインフラストラクチャの構築を可能にするとしている。
NetAppは、3つの新しいエンタープライズストレージシステムを発表し、顧客にさらに多くの選択肢を提供すると説明。これらのシステムは、シンプルかつ強力でコスト効率に優れたストレージソリューションとして、現在および将来にわたってワークロード固有の要件を満たす、インテリジェントデータインフラストラクチャのフレームワークの一部になるとしている。
新しい高性能ストレージNetApp ASA A20、A30、A50システムは、データベースや仮想マシンなどのミッションクリティカルなアプリケーション向けに、あらゆる規模の企業で利用可能なブロックストレージを提供する。これらは、リモートオフィスや支社などの小規模な環境にも適しており、製品の最小構成価格は2万5000ドルからとなる。
NetApp ASAシステムは、わずか数分で導入でき、数秒でプロビジョニング、ワンクリックでデータ保護が可能な直感的なストレージを提供し、運用の最新化をサポートする。NASやSANを含むストレージ環境全体で共通の管理ワークフローを活用できるため、シンプルさを維持しながら、将来的なスケールアップも容易に行える。
一貫したパフォーマンスを提供するストレージアーキテクチャにより、スピーディかつ柔軟な運用が可能。小規模な構成からペタバイト規模まで拡張でき、99.9999%のデータ可用性保証とランサムウェアリカバリ保証により、ビジネス継続性を確保しながら運用リスクを低減する。
競合製品と比較して初期コストを30~50%削減できるだけでなく、最大97%の消費電力削減と運用コストの低減により、オールフラッシュASAへの移行時に優れた投資対効果を実現する。
これらの新しいASAシステムは、FlexPodのコンバージドインフラストラクチャでも利用可能。事前検証済みのアーキテクチャを通じてデータセンターの運用を簡素化し、エンタープライズアプリケーションの迅速な導入など、さらなるメリットを提供するとしている。
NetAppは、エンタープライズストレージポートフォリオに組み込まれたサイバーレジリエンス機能を引き続き強化している。2025年後半には、NetApp ONTAP Autonomous Ransomware Protection with artificial intelligence(ARP/AI)for Blockのリリースを予定している。このアップデートは、NASシステム向けの初となるリアルタイムによる脅威検知および対応を行うARP/AIの既存の機能に基づいており、サイバーレジリエンス保護をSANの顧客にも拡大する。
また、企業の運用リスクをさらに低減するために、新たにランサムウェア検出プログラムを開始する。万が一、特定のランサムウェア攻撃が検知されなかった場合でも、このプログラムにより、初期費用無料でNetAppプロフェッショナルサービスによる復旧支援を受けられる。