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企業でiPadを使おう! 続々登場する活用サービスまとめ
クラウドの普及でさまざまなデータが雲の向こうに格納されるようになった。いまやGmailをはじめとするさまざまなデータに、ユーザーはロケーションフリーでアクセスできる。こうした状況に相性がいいのが、スマートフォンなどのモバイル端末だ。以前よりスマートフォン向けのサービスは多数登場してきたが、2010年5月にiPadが発売されると、スマートフォンよりも大きな画面でタッチ操作できるデバイスに注目が集まった。当初は一般消費者の利用が先行したが、PCよりも操作が直感的で起動にも時間がかからないタブレットPCは、次第に業務利用への扉を開くことになる。
ここでは、2010年に発表されたiPadを活用した企業向け製品・サービスを一挙に紹介する。
■iPadを使ったリモートアクセス・仮想デスクトップ
iPadの業務利用で真っ先に思いつくのが、社内リソースを外出先から使う用途だ。シトリックスがXenDesktop/XenAppが使えるiPadアプリを無償提供したのをはじめ、VPNリモートアクセスソリューションや仮想デスクトップソリューションが各社から提供された。
- iPadで仮想デスクトップへアクセスできる「Wyse PocketCloud」新版(2010/5/28)
- シトリックス、XenDesktopとXenAppが使えるiPadアプリを無償提供(2010/6/2)
- Win/Mac/Linuxに対応~iPadをリモートアクセス端末にする無料アプリ(2010/7/16)
- ソフトバンクテレコム、PC環境をクラウドから提供する「ホワイトクラウド デスクトップサービス」(2010/7/21)
- iPadの大画面で社外からグループウェアを活用、「CACHATTO」新版(2010/7/23)
- アクシオ、iPad/iPhoneから自席PCを操作する「iPadリモートオフィス」(2010/8/26)
- NTTアイティ、iPadやスマートフォンでも使えるリモートアクセス製品(2010/9/8)
- iPadとXenAppで外からWindowsアプリが使える「IIJ GIOスマートモバイルソリューション」(2010/9/30)
- シスコ、コラボレーションエクスペリエンスを推進する新戦略(2010/11/24)
■SaaSやパッケージソフトも続々とiPadに対応
SaaSやパッケージソフトもiPadへの対応が進んだ。主にはグループウェアやオンラインストレージだが、中には、インフォテリアのモバイルコンテンツ作成・配信プラットフォーム「Handbook」、エクスウェアのiPadを活用したクラウド型アンケートサービスなど、当初よりモバイル端末の利便性を念頭に開発された新サービスも登場した。
- エクスウェア、iPadを活用したクラウド型アンケートサービス(2010/5/6)
- ライトナウ、モバイルデバイスを利用した顧客対応を支援するクラウド型サービス(2010/6/16)
- 「FileMaker Pro」データベースにiPhone/iPadで接続可能に(2010/7/21)
- インフォテリア、iPhone向けコンテンツ課金サービス「Handbook」を開始(2010/7/22)
- 東洋ソフト、「PCお預かりサービス」でiPadからの接続に対応(2010/8/6)
- サイボウズ、「サイボウズOffice」など4製品のiPad正式対応を発表(2010/8/9)
- Web会議製品「V-CUBE」がiPadに対応、多彩な利用シーンを提案(2010/8/30)
- 日立システムの文書管理システム「ラビニティOne」がiPad対応(2010/9/9)
- 米salesforce.com、モバイル版のビジネスソーシャルアプリ「Chatter Mobile」(2010/9/9)
- KCCS、iPhone/iPad/Androidに対応したワークフローシステム新版(2010/9/29)
- ファイルサーバー全文検索ソフト「FileBlog」新版、iPhoneやUnicodeに対応(2010/9/30)
- トライポッド、企業向けオンラインストレージ「GIGAPOD」iPad対応版(2010/10/14)
- NRIネットコム、iPadを利用した会議システムの提供を開始(2010/10/19)
- 日本IBM、高機能なSaaS型メール環境を提供する「LotusLive Notes」(2010/10/20)
- モバイル向けコンテンツ配信ツール「Handbook」をIIJ GIOからSaaS提供へ(2010/11/9)
- 日本IBM、過去・現在・未来を横断的に分析できる「Cognos 10」(2010/11/10)
- クラウドサービス「Oracle CRM On Demand」がiPadに対応(2010/11/15)
- ソリトン、iPad/iPhone対応クラウドストレージ「HiQZen」(2010/11/15)
- アイネット、プライベートクラウド型のHadoopストレージサービス(2010/12/14)
■企業利用で重要なiPadセキュリティ
一方、iPadの企業利用が進むと、問題となるのがセキュリティ。モバイル端末は外出先で利用されることが多いことから、リモートから端末を管理するサービスや、iPadに対応した検疫、認証製品が登場した。
- サイバートラスト、iPadの端末認証で安全なリモートアクセスを実現(2010/6/1)
- トークン不要のOTP製品「PassLogic」、iPhone/Androidなど4端末に対応(2010/9/10)
- PFU、IT機器管理アプライアンス「Smart Finder」~スマートフォンも自動識別(2010/10/12)
- ソリトン、スマートフォンやiPadも識別できる検疫アプライアンス(2010/10/18)
- ジュニパー、スマートフォンに厳格な統合管理とセキュリティの機能を提供する「Junos Pulse」新製品(2010/10/26)
- Windows 7やiPhoneをサポートした認証アプライアンス「NetWyvern RADIUS」新モデル(2010/10/29)
- IIJ、iPad/Android遠隔管理サービスを提供、2011年4月末まで無償で(2010/11/25)
■iPadの大規模導入企業や導入支援サービスもちらほら
もう1つ、企業でiPadを導入する際に考えなければいけないのが、社内ポリシーやコンプライアンスだ。業務フローが少なからず変化する中で、いかに効率よく企業内に浸透させていくか。こうした課題へのソリューションとして、iPadの導入支援サービスもちらほらと登場した。
- SCS、Google Appsと認証サービスを付与したiPadを一貫して提供(2010/8/9)
- コクヨ、新たな働き方の追求のためiPad導入~2011年に約1500台(2010/8/17)
- 企業向けのiPhone/iPad導入支援サービス、専用VPN構築から運用支援までをワンストップで提供(2010/8/27)