日本IBM、高機能なSaaS型メール環境を提供する「LotusLive Notes」


ソフトウェア事業 Lotus事業部長の三浦美穂氏

 日本IBMは20日、SaaS型グループウェア「LotusLive Notes V1.3」を発表した。企業向けコラボレーションサービス「LotusLiveファミリー」の新メニューとして、高機能なメール&カレンダー機能を提供する。発売日は21日。価格は1人あたり25GBのメール容量で8580円(税別)/年。

 LotusLive Notes V1.3は、Lotus Notes/Dominoで提供しているメール・カレンダー・アドレス帳・タスク・IMなどの機能をSaaS型で提供するもの。ユーザーはWebブラウザから即座に利用できる。

 メールのプレビュー・タブ表示・ソート・あて先候補表示、カレンダーの豊富な表示形式・繰り返しスケジュールの作成・会議参加者の空き時間一覧などに対応。SaaS型のメール&カレンダーサービスとしてはすでに「LotusLive iNotes」を提供済みだが、「それよりもリッチで高機能なのが特徴」(ソフトウェア事業 Lotus事業部長の三浦美穂氏)という。

 モバイル対応オプション「LotusLive Notes Traveler Services」も新たに提供する。これにより、iPhone/iPad/Windows Mobile/Nokia Symbian端末でLotusLive Notes V1.3が利用可能となる。Webアクセス方式ではなく、モバイル同期型の仕組みを採っているため、オフラインでもスタンドアロンで使えるのが特徴。なお、Android端末についても開発を表明しているが、対応時期は未定とのこと。

 また、すでに社内でLotus Notes/Dominoを利用中のユーザーには、Lotus Domino環境と連携するハイブリッド機能も提供する。これにより、Lotes Notes/Dominoの拡張機能としてLotusLive Notes V1.3が利用できる。

LotusLiveファミリー一覧LotusLive Notes V1.3の画面例

メールの一覧とプレビューに対応タブ形式でメールの作成作成や受信トレイなどを同時に開ける

個人の連絡先だけでなく、ディレクトリからのクイックあて先検索が可能豊富なビューに対応したカレンダー機能。異なるタイムゾーンの時刻表示にも対応した

繰り返しスケジュールの作成も可能にメール&カレンダーで代理権限を設定することも可能

 販売施策としては、LotusLive Notes V1.3の30日間無償トライアルを一般向けに、1年間無償トライアルをパートナー向けに提供するほか、メール・コラボレーション・Web会議の機能をパッケージしたバンドル版も提供する予定。「パッケージ化することで約80%オフの価格で提供できる」(三浦氏)という。

 また、顧客の業種・業態に合わせたコラボレーション・シナリオを提供し、説明会などを開催していく。さらに販売ルートの多様化として、SaaS検索・販売ポータルサイトを提供する事業者と協業を図っていく。

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