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PFU、IT機器管理アプライアンス「Smart Finder」~スマートフォンも自動識別

 株式会社PFUは12日、社内ネットワークのIT機器を管理するためのアプライアンス「iNetSec Smart Finder」を同日より販売開始すると発表した。PC、プリンタ、ネットワーク機器に加えて、スマートフォンなどの端末も管理できる点が特徴。出荷は11月12日より開始する。

Smart Finder センサー
管理ツールの画面イメージ

 Smart Finderは、社内ネットワークに接続されたIT機器を管理できるアプライアンスで、「iNetSec Patrol Cube」の後継として提供される製品。管理用のエージェントソフトをインストールする必要はなく、ネットワーク上のIT機器を自動的に識別・検知し、一元的に管理することができる。また、ネットワークへの接続が許可されていないPCからの接続をブロックする機能も備えている。

 Patrol Cubeとの違いは、ネットワーク上に存在するPC以外の機器への対応が拡充した点。従来は、「PC」「プリンタ」「その他の機器」の3つに自動分類し、検知と管理を行えたが、Smart Finderでは、スマートフォン(iPhone/Android)やiPadなど、PC以外の情報端末についても、社内ネットワークに接続されているものを検知し、許可されていない場合にはブロックできるようになった。

 また、Patrol Cubeの特徴だった端末の自動収集・登録機能はそのまま受け継いでおり、サポートサービスとして提供する「機器自動識別辞書」のアップデートにより、対応機器の拡充を随時実施する予定。エンドユーザーがセルフサービスで接続許可申請を行える機能についても、携帯端末などPC以外からの利用が可能になっている。

 さらに、Patrol Cubeでは各セグメントに1台、アプライアンスを設置する必要があったものの、Smart FinderではタグVLANに対応し、1台で最大16セグメントを賄えるようになっている。VLANを利用していない環境でも、ポートが3つに増加しているので、最大3セグメントに対応可能だ。ただし、タグVLANを利用する場合は、ポートは1つしか利用できない。

 このほか、検疫ネットワーク製品「iNetSec Inspection Center」との連携機能は、引き続き搭載している。

 価格は、管理ツール「iNetSec Smart Finder V1.0 マネージャー」が28万円(税別)、アプライアンス「iNetSec Smart Finder センサー(1年間の無償サポート付き)」が18万円(税別)。サポートサービスはそれぞれ、2万8000円(税別)/年、1万8000円/年。なお、1台で複数のセグメントを管理する場合には、追加ライセンスが必要になる。