週刊データセンターWatch:

NTTファシリティーズ、モジュール化によるデータセンター工期短縮に挑戦、大型施設を従来比50%減・2年で完成へ

 株式会社NTTファシリティーズは、データセンターの建設申請や工事にかかる期間の大幅短縮を実現すべく、新たな建築手法の開発に着手したと発表した。建物や設備をモジュール化して工場で生産し、現場では組み立てを行う。2028年中の実現を目指す。具体的には、電力容量が数十~数百MW級の大規模データセンターの場合、申請から施工までの期間を従来比で最大約50%削減させるとしている。

モジュール型開発手法「Hyper Ready Module」のイメージ図

 近年、AI需要の高まりを背景にデータセンターの建設が相次いでいるが、実際の設計開始から竣工までには約3~4年の時間がかかるという。これには、地震リスクを念頭とした建設基準法のもと、複雑な手続きをすすめ、さらには個別の自治体ごとの条例対応が必要となるだけでなく、建設関連人材の不足なども要因とされる。

 こうした課題に対してNTTファシリティーズでは、構造物などを極力モジュール化するというアプローチを検討する。部材を工場で生産し、現場で組み立てる(プレファブリシケーション)ことで工期短縮を図る。設計から建設までのプロセスで多くが標準化されるため、ハイパースケーラー向けの大型センターであれば申請・設計期間が1年、建設工期は1年、合計2年間でプロジェクトが完了することを見込む。

 この手法をNTTファシリティーズでは「Hyper Ready Module」と呼称し、商標登録も進めている。日鉄エンジニアリング株式会社とは基本合意書を締結した上で協力体制を整えた。

 具体的な施工例としては、建物を1~2階建て程度の低層構造とする一方で、免震のための地盤掘削を行わず、主要な電気設備を屋外に配置するといった案が示されている。