ニュース
Jパワー、北海道上ノ国町に同社初となるデータセンターの建設を発表
2026年8月18日 08:00
電源開発株式会社(以下、Jパワー)は17日、北海道上ノ国町で同社初となるデータセンター事業の実施を決定したと発表した。
同事業では、最新鋭のGPUを搭載したデータセンターをJパワーが建設・運用し、生成AIの開発やシミュレーションなどに必要な「計算力」を顧客に販売する。
事業名称は上ノ国データセンター(仮称)プロジェクトで、主な設備は40ftコンテナ、GPU搭載サーバー、冷却設備など。GPUはNVIDIA HGX B300、NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition。設計・調達・建設は株式会社ミライト・ワン。サービス開始は2027年夏(予定)。
Jパワーはこれまで培ってきた電力インフラの知見を活用し、データセンターの建設から計算力の販売までを一気通貫で担う。これにより、事業性の向上を図るとともに、次世代インフラであるデータセンター事業の高度なノウハウを自社に蓄積するとしている。
データセンターの運用には、Jパワーの出資先であるモルゲンロット株式会社の技術を活用する。モルゲンロットの「MORGENROT TailorNode」および「MORGENROT Arthur」を活用して、ジョブ(計算処理)管理技術などを取り入れることで、サーバーの高稼働を図る。また、モルゲンロットはジョブ単位での消費電力量を可視化する技術を有しており、これにより、グリーンデータセンター構想の中で計算力の利用に対し再生可能エネルギー電源を連携し、環境負荷の低減とコストパフォーマンスを両立させることが期待できるとしている。
上ノ国町は、2023年度に「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、風力発電を中心とした再エネ導入に注力している。Jパワーは長年、この地で風力発電事業を通じて深いつながりを築いており、これまでの関係性を基盤に、地域における新たな付加価値の創出に貢献していくとしている。
Jパワーは、事業を通じて得られる知見をもとに、今後、データセンター事業を段階的に拡大していく方針。今後の展開については、Jパワーの強みである全国の事業拠点や、各地域の再生可能エネルギーのポテンシャルを総合的に勘案しながら検討を進めていく。
併せて、Jパワーでは分散データセンター連携の重要な技術要素であるワークロードシフトの実現可能性についても検証を進めていく。今後は当該検証の成果も生かしながら、地域社会の課題解決と、カーボンニュートラル社会のデジタル基盤構築を両立させるべく、最適な事業モデルの具体化を図っていくとしている。
