週刊データセンターWatch:

NEC、神奈川と神戸でデータセンター新棟がサービス開始、100%再生可能エネルギー活用

 日本電気株式会社(NEC)は、「NEC神奈川データセンター二期棟」および「NEC神戸データセンター三期棟」を開設し、2024年5月よりサービスの提供を開始する。両施設とも、100%再生可能エネルギーを活用した“グリーンデータセンター”として稼働させる。

NEC神奈川データセンター二期棟
NEC神戸データセンター三期棟

 新規開設となる2施設は、NECが2022年9月に建設方針を表明していた。データセンターが利用する電力を100%再生可能エネルギーでまかなう点を特徴とし、また希望する顧客には使用電力に対する非化石価値の提供も行う。

 いずれの新棟ともpPUE(Partial Power Usage Effectiveness)を設計値で1.16としており、これは国内トップクラスの省電力性能という。また太陽光パネルによる自家発電を行い。この電力をリフレッシュルームなどの事務エリアにも配電する。

 AIの稼働増・普及に伴って懸念される、GPUサーバー等の高排熱対策も施設レベルで実施。具体的には、ラックあたり20kW超の排熱に対応できる高負荷対応エリアを設けた。将来的には、水冷装置などの導入も検討するとしている。