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日本生命、データセンターの空調消費電力を24%削減

2010年6月11日

日本生命、データセンターの空調消費電力を24%削減

日本IBM(社長:橋本孝之、NYSE:IBM)は、日本生命保険相互会社(本社:大阪市中央区、社長:岡本圀衞、以下日本生命)のデータセンターにおけるグリーン化を支援しました。

日本IBMは、日本生命と協力し、環境負荷低減への取り組みの一環として、日本生命のデータセンターの省エネ化に着手し、その第1弾として2009年10月から2010年1月まで、データセンター内の空調電力の最適化に取り組みました。その結果年間消費電力を約24%削減する効果がありました。これは、年間約172万kWhの空調電力削減となり、CO2換算で年間約610トン(注)の排出量削減に相当します。

データセンターのグリーン化にあたっては、豊富な実績に基づく日本IBMの大和研究所が持つベストプラクティスを基に、20年間にわたり様々なデータセンターでファシリティー関連の経験を持つ日本IBMのグリーン・ファシリティー部門がサービス提供を担当しました。具体的には、データセンター内の温度分布や空調機の稼動状況などに関して現状を調査し、大和研究所独自のシミュレーション方法により温度や気流の分布を可視化した上で、機器の安定稼働や効率的な空調環境などの観点から、最適な空調機の配置や風量の調節などを策定し、データセンター内に適用しました。

今回、日本生命では、大規模かつ基幹系データセンター全体のエネルギー最適化を実現しました。これは今後、大規模基幹系データセンターのエネルギー最適化に模範となる極めて高い成果であると考え、IBMは、エネルギー効率化で顕著な成果を上げられたお客様を表彰する「IBM Smart Data Center Energy Efficiency Award」を日本生命に贈呈しました。大規模基幹系データセンターのエネルギー最適化による同賞の受賞は、日本では今回の日本生命が初めてで、世界中でも数社しか受賞していない賞です。

また今後、第2弾として、効率的な空調環境を維持する取り組みを始める予定です。更なる効率化の取り組みとして、データセンター内で動的に変化する温度情報をIT機器や温度センサーから収集し、リアルタイムに空調の給気を自動制御するIBMの「ダイナミック空調コントロール」を検討する予定です。

データセンターのグリーン化においては、一度の効率化だけでなく、ラックの入れ替え時に適切なレイアウトとベストプラクティスを実施、定期的に温熱環境とベストプラクティスを点検、最適空調設定を維持といった、IT機器とファシリティーのライフサイクル全体において対応する必要があります。 日本IBMは、空調と運用の両面でフロアレイアウトの最適化やデータセンターの効率化を実現するベストプラクティス、動的に変化する温度情報を活用する手法、データセンター全体の最適な空調設定の維持など、IBMが持つ優れたデータセンター効率化の様々なサービスを活用し、日本生命のデータセンターにおけるIT機器とファシリティーのライフサイクル全体において、長期的に支援していく予定です。

(注)関西電力の2008年度CO2排出係数「0.355kg-CO2/kWh」と、172万kWhを掛け合わせたもの。
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2010/6/11 16:32