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富士通、印刷環境仮想化と仮想デスクトップセキュリティ強化の新サービス
(2016/5/16 12:47)
富士通株式会社は16日、モバイル活用時の印刷環境の利便性向上と、仮想デスクトップ利用時のセキュリティ強化を実現する2つの新サービスの提供を開始した。
「FUJITSU Cloud Service Print Anywhere(以下、Print Anywhere)」は、メーカーや機種ごとに異なる複合機のドライバーを、富士通が開発した1つの仮想プリンタードライバーに集約することで、出力先を意識せず、社内に点在するどの複合機からでも印刷を可能にするクラウドサービス。
利用者は、1つの仮想プリンターに印刷指示を行い、最寄りの複合機で個人認証をするだけで、社内のどこからでも簡単に印刷が可能となる。これにより、オフィスにフリーアドレスを採用している企業や出張頻度が高い利用者の利便性向上、紙資料の社外持出による情報漏えいリスクの軽減が可能。全複合機の使用状況を一元管理することで、複合機の最適配置およびコスト削減を図ることもできる。
また、仮想デスクトップ基盤とPrint Anywhereを併用することで、システム部門は利用者端末ごとに管理していた印刷環境を、仮想PC上の1つの仮想プリンタードライバーに統一でき、運用管理の効率化も実現できる。
Print Anywhereの価格(税別)は、初期費用が11万円、月額料金が9万円から(対象プリンター10台・20ID)。提供時期は2016年10月。
「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス V-DaaS(以下、V-DaaS)」では、仮想デスクトップへのログオン時に、富士通の手のひら静脈認証技術を利用したオプションサービスを新たに提供し、なりすまし防止による情報漏えい対策や、利用者のパスワード管理負荷軽減などを実現するサービス。
仮想デスクトップにはIDやパスワードによるログオンが一般的だったが、富士通では独自の生体認証技術である手のひら静脈認証によるログオンを積極的に推進しており、今回、提供中の仮想デスクトップサービス 「V-DaaS」に、手のひら静脈認証を使ったログオンが可能なオプションサービスを追加した。
これにより、なりすまし防止によるセキュリティ強化に加え、複雑なパスワード入力や定期変更のなどの利用者負荷を軽減し、仮想デスクトップ基盤を活用した場所を選ばないワークスタイルの安全性と利便性を向上させるとしている。
V-DaaSの基本サービスに手のひら静脈認証ログオンオプションを加えた価格(税別)は、初期費用が54万円 、月額料金が23万4000円から(60ID)。提供時期は2016年7月。