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富士通、仮想デスクトップサービス「V-DaaS」を明石データセンターからも提供

既存データセンターと組み合わせた災害対策サービスも提供

 富士通株式会社は31日、仮想デスクトップサービス「V-DaaS」について、4月より兵庫県明石市の明石データセンターからも提供すると発表した。

 富士通では、2014年10月から群馬県館林市の館林データセンターに仮想デスクトップ基盤を設置し、全国の顧客にV-DaaSを提供している。

 一方で、西日本地区や明石データセンターを利用中の顧客からは、自社に近いデータセンターでの仮想デスクトップ基盤の運用や、明石データセンターで稼働中の業務システムとの連携などに対するニーズから、明石データセンターでサービスを利用したいという要望が多くあったという。

 また、BCP対策の一環として、災害時におけるリモート業務に必要となる仮想PCをいち早く復旧するため、仮想デスクトップ基盤の強化に対するニーズも高まっていることなどから、従来の館林データセンターに加えて明石データセンターからもV-DaaSを提供するとともに、両データセンターを活用した災害対策サービスの提供も開始する。

 災害対策サービスは、基本の仮想デスクトップ基盤サービスに、データセンター間でのバックアップによる業務継続支援を加えた「V-DaaS基本サービス ICT災害対策付」として4月から提供。顧客が利用中のV-DaaSの仮想PCを、もう一方のデータセンターをDRサイトとして活用することで、災害時の顧客業務の早期再開を実現する。

 サービスの販売価格(税別)は、V-DaaS基本サービスが初期費用20万円~、月額10万2000円~(仮想PC 20台)。V-DaaS基本サービス ICT災害対策付が、初期費用24万円~、月額23万4000円~(仮想PC 60台)。富士通では、2016年度末までに10社、8000IDの販売を目標とする。

三柳 英樹