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富士通、仮想デスクトップサービスの新ブランド「FJDaaS」を提供開始
Azure Virtual Desktopを利用したパブリッククラウド型サービスを新たに提供
2021年9月9日 12:04
富士通株式会社は9日、仮想デスクトップサービスを総称した新ブランド「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS(以下、FJDaaS)」を立ち上げ、従来提供してきたプライベートクラウド型サービスに加え、パブリッククラウド型サービスの提供を開始した。
富士通では2014年から、自治体や金融、産業、流通をはじめとする200社以上の顧客に、同社のデータセンターに基盤を構築したプライベートクラウド型仮想デスクトップサービスと、運用サービスを提供している。
今回、テレワークに対する高い市場ニーズが継続していることや、社外から社内ネットワークに接続するVPNのひっ迫といった課題に対し、VPNを経由せずにアクセス可能となるパブリッククラウド活用のニーズが高まっていることを受け、新たにパブリッククラウド型のサービスを提供。従来のプライベートクラウド型のサービスと合わせ、共通の「FJDaaS」ブランドで提供する。
新たに提供するパブリッククラウド型の「FJDaaS with Citrix Cloud」は、マイクロソフトの仮想デスクトップ「Azure Virtual Desktop」を、仮想環境を管理するシトリックス・システムズのソフトウェア「Citrix Cloud」と組み合わせることで、利用者数の拡大や仮想デスクトップの性能変更への柔軟な対応に加えて、管理、運用の最適化を実現する。
顧客自身で仮想デスクトップのリソースをいつでも自由に変更でき、利用者数や利用する仮想デスクトップの性能を柔軟に変更できる。また、既にMicrosoft Azureを利用している顧客は、そのリソースを活用してAzure Virtual Desktopを利用でき、導入、利用コストの削減と、運用負荷の軽減が期待できる。
プライベートクラウド型のサービスとしては、「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS-V(以下、FJDaaS-V)」と「Fujitsu 仮想デスクトップサービス FJDaaS-C(以下、FJDaaS-C)」の2種類のサービスを提供する。
FJDaaS-Vは、従来の「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス V-DaaS」を改称したサービス。ヴイエムウェアの「VMware Horizon DaaS」で仮想デスクトップ基盤を構築し、型決めされた仕様により、最短1カ月程度での利用を開始できる。また、管理者ポータルによって顧客自身が仮想デスクトップの管理、運用や性能変更を実施することで、急な業務要件の変更や利用者ニーズに即時対応できる。
FJDaaS-Cは、従来の「FUJITSU Managed Infrastructure Service 仮想デスクトップサービス VCC」を改称したサービス。シトリックス・システムズの「Citrix Virtual Apps and Desktops」で仮想デスクトップ基盤を構築し、複雑になりがちな仮想デスクトップの展開や設定変更を、富士通のエンジニアが実施することで、顧客のシステム管理の負荷を軽減する。また、高度なグラフィックス処理を可能とするvGPUなどを利用した、より高性能な仮想デスクトップにも対応する。
各サービスの販売価格(税別)は、FJDaaS with Citrix Cloudが1IDあたり月額7750円から、FJDaaS-Vが1IDあたり月額3940円から、FJDaaS-Cが1IDあたり月額5000円から。
富士通は、FJDaaSを働き方改革の実践知とテクノロジーを融合させたソリューション群「FUJITSU Work Life Shift」の「Smart Working」カテゴリーのラインアップとして提供することで、顧客のテレワーク導入を支援していくと説明。仮想デスクトップサービスFJDaaSとして、2024年度までに30万ID、130億円の販売を目指すとしている。