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NEC、グループ全社の開発プロセスを統一

1万7000人が利用する国内最大規模のPDMシステムを構築

 日本電気株式会社(以下、NEC)は16日、グループ全社の開発プロセス、およびPDM(Product Data Management)システムを統一すると発表した。このシステムは、NECのPLMソフト「Obbligato III」を活用して構築され、グループ社員約1万7000人が利用する、国内最大規模のシステムになるという。

 NECではこれまで、コード体系、部品表構造、設計変更といったハードウェア製品の開発プロセスルールとPDMシステムを、ビジネスユニットごとに構築・運用していた。しかし今回、開発プロセス改革に取り組むとともに、そのIT基盤として、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理する統合PDMシステムを構築し、グループ全社での設計資産の効率的な活用や、開発・生産領域におけるグローバルでの変動対応力の強化を実現するとした。

 このシステムで管理する部品は約2400万品目、設計図面・仕様書は約1800万件で、グループ社員約1万7000人が利用する計画。あわせて、同システムで管理する設計部品表を、工場ごとの生産部品表に変換・蓄積する「設計・製造インターフェース」機能や、部品メーカーやEMSなどの取引先と安全にデータを共有する「外部ポータル」機能も導入される。

 まず、超小型マイクロ波通信システム「PASOLINK」などを提供するテレコムキャリアビジネスユニット向けに、2015年1月から稼働を開始しており、2016年度末までにグループ全体に導入される予定だ。

石井 一志