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NEC、タイでクラウド型PLM「Obbligato for SaaS」を提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は18日、タイ現地法人のNEC Corporation(Thailand)を通じて、SaaS型のPLM(製品ライフサイクル管理)サービス「Obbligato for SaaS」をタイで販売開始すると発表した。

 「Obbligato for SaaS」は、製造業の設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を、製品ライフサイクルを通して統合管理できるPLMサービス。PLMソフト「Obbligatoシリーズ」で培ったノウハウをもとに、「製品構成(BOM)管理」「ドキュメント管理」「設計変更情報管理」に関する業務機能を標準定義し、サービスとして実装している。

 これによりユーザー企業は、個別にカスタマイズすることなく、約2週間という短期間で安価にSaaS型のPLMクラウドサービスを利用開始できるほか、バージョンアップにも迅速に対応できるため、常に最新のシステムを利用可能な点がメリット。また、自前でシステムを構築・運用する場合と比べ、初期費用と5年間の運用コストを合わせて約60%削減できる(10ユーザー利用の場合)という。

 さらに今回のサービスは、タイ国内のデータセンターから提供するので、ユーザーは日本と同等の安定性や応答速度での利用が可能とのこと。

 価格は、5ユーザーの場合で月額7万5000円(日本円換算)から。NECでは、タイに進出する電機・機械・自動車・自動車部品などの日系製造業を中心に拡販し、今後5年間で100社への導入を目指すとしている。

石井 一志