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JINS、プロモーションや商品企画に「kintone」「QlikView」連携活用

店舗情報とPOSデータを混ぜて分析

 JINSが、「kintone」に蓄積された店舗の現場情報を「QlikView」に取り込み、POSデータも混ぜて分析。その結果を店舗にフィードバックし、プロモーションや商品企画に活用する取り組みを始めた。

 サイボウズの業務アプリ構築クラウド「kintone」と、クリックテックの連想型BIツール「QlikView」を連携させるアダプタ製品「kintone Connector for QlikView」が18日、アシストによって開発・発売された。

 同製品をJINSが採用し、クラウドとオンプレミスのデータを連携させた分析を4月より始める。

 JINSは、軽量メガネ「Air frame」やPCメガネ「JINS PC」など、新しいアイウェアを次々と世に送り出してきた。そうしたイノベーションを加速すべく、2011年12月より、店舗の売上分析やECサイト分析に「QlikView」を採用。店舗を統括するスーパーバイザーがモバイル端末で商品の売上推移・購買客層をアドホック分析したり、商品企画部がPOSの売上データをドリルダウンして分析結果を商品発注に反映したり、BIを積極的に経営戦略に生かしている。

 また、従来は規格化されずに利用されていなかった日々の業務トランザクションデータを徹底活用するため、kintoneも活用。今回、kintone Connector for QlikViewを採用することで、kintoneとQlikViewの連携を実現した。

 活用例としては、スーパーバイザーが店舗の現場からiPhoneでkintoneにアクセスし、来店状況や顧客の声をその場で入力。それらのデータをコネクタでQlikViewに取り込み、クラウドとオンプレミスのデータをスムーズに連携させる。

 店舗現場の情報とPOSデータを連携させることで、店舗ごとの販売傾向やプロモーション効果をQlikViewで分析し、その結果を店舗現場にフィードバックして、より戦略的な店舗経営を進める狙い。

川島 弘之