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「kintone」開発者向けサイトに「コミュニティ」新設、技術交流が可能に
1年間の開発者ライセンスも提供開始
(2014/4/10 14:23)
サイボウズ株式会社は10日、業務アプリ構築クラウド「kintone」をプラットフォームとした開発をサポートするためのコミュニティサイト「cybozu.com developer network」を開設した。
2013年7月に開設した技術情報サイト「cybozu.com developers」を拡張したもの。エンドユーザー、SIer問わずすべて無料で利用できる。新たにコミュニティを用意し、Q&Aスタイルで情報交換できるようにしたほか、正式な開発者ライセンスを新たに用意した。
従来、開発者向けには30日間の試用版ライセンスを提供していたが、新たな開発者ライセンスはユーザー数2名、ディスク容量4GBの環境を1年間無償提供する。
併せて、kintoneの4月版アップデートも発表。カスタマイズやAPIを中心とした機能拡充を図った。カスタマイズに関しては、HTMLを記述して一覧画面をカスタマイズできる「カスタマイズビュー」や、アプリへのCSSファイル適用機能などを搭載し、柔軟な画面設計を実現した。
そのほか基本機能の拡充として、アプリ作成時に選択できるアイコン一新、フォームのの数値フィールドで小数点以下の表示設定、Excelブック形式のファイル読み込みなど合計14個の追加機能を実装した。
APIに関しては、レコードのリビジョンを管理する機能などを追加。同じレコードに複数同時リクエストを投げる際に、リビジョン番号を基に排他処理やレコードの不整合を防げるようになる。
kintoneはさまざまな用途で使われており、独自機能を作り込むケースもある。サイボウズはSIerとのパートナーシップを重視しており、SIerを支援するAPIの強化は2014年の注力点。エンドユーザーやSIerから細かい要望を聞きながら、今後もAPIの強化に努めるとしている。