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商品比較サイト「ズバット」、ROI測定に分析ツール「QlikView」採用

 株式会社アシストは17日、株式会社ウェブクルーのデータ分析を支える情報分析基盤に、連想型高速インメモリBIツール「QlikView」が採用されたと発表した。

 ウェブクルーは、比べて、選べて、“ズハッ”と決められるポータルサイト「ズバット」など、消費者の商品・サービス選定を支援する比較サイトを運得している。保険・引っ越し・車買取・結構サービスの主要4分野をはじめ、全サービスでの利用者は累計1000万人を超える。

 従来、Webサービスを通じて収集したユーザープロファイルやサービス利用状況の集計・分析に集計ソフトやBIツールを利用していたが、サービスごとのコンバージョン件数は月に数万件を超え、成約以外のデータも含めるとその何倍にも上るため、従来のツールでは処理しきれなくなっていた。また、分析用のデータはシステム部門に準備してもらう必要があり、この作業に要する1週間程度のリードタイムがボトルネックになっていたという。

 そこで2013年10月にQlikViewの採用を決定。導入した翌週には、引っ越しや自動車保険、車買取の事業部門や広告部門、システム部門で本格的な活用をスタートしており、現在では50を超えるQlikViewのアプリケーションを使用している。

 これにより、従来のツールの操作性やパフォーマンスの低さ、システム部門へのデータ作成依頼を解消し、現場主導でのデータ分析を実現。売上予測を立てる作業は半日から1~2時間に、複数のセグメントを設定したシミュレーション作業は3時間から15分に、レポートの作成時間はプログラミングが不要となり1/5に短縮した。

 また、キャンペーン効果をQlikViewで分析したところ、コンバージョンと成約数の関係が明らかになり、プロモーションの投資対効果(ROI)をより正確に測定可能になったほか、クライアントに対しても、分析結果を基により詳細で戦略的な提案が可能となり、営業の提案力やコミュニケーション力を向上できたという。

 今後は、結構サービスなどの事業にも横展開を予定。全社員がマーケティング視点でデータを活用することを目指すとしている。

川島 弘之