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Zabbix、小型監視アプライアンス「ZS-5200」向けのCSV出力ツールや通知プラグインを無償提供

Zabbix Enterprise Appliance ZS-5200

 ラトビアZabbix SIAは19日、オープンソース監視ソフトの「Zabbix」をプリインストールしたアプライアンス「Zabbix Enterprise Appliance ZS-5200」(以下、ZS-5200)向けに、3種類のオプションをリリースしたと発表した。同アプライアンスのユーザーは、イベント情報のCSVエクスポートツール、株式会社アイエスエイの「警子ちゃんシリーズ」用の通知プラグイン、USBスピーカーを利用した通知プラグインの3種類を無償で利用できる。

 「ZS-5200」は、ぷらっとホームの超小型ファンレスサーバーをハードウェアプラットフォームとして利用する、システム統合監視用アプライアンスサーバー。煩雑な作業なしに、システム監視、障害通知、グラフ表示など、Zabbixの全機能を活用したシステム監視運用業務を容易に開始できるという。

 今回のリリースに伴い「ZS-5200」のユーザーは、従来の設定バックアップツールに加え、これらのツールをZabbix EnterpriseのWebサイトから無償でダウンロードし、利用できるようになる。

 新ツールのうち、ZabbixイベントのCSVエクスポートツールは、Zabbixで検知した障害履歴情報をCSV形式でエクスポート可能なコマンドラインツール。ZabbixのWebインターフェイスの標準機能として利用できるイベントCSV機能と比べて、コマンドラインから実行できることにより、エクスポートの自動化、定期実行を容易に行えるメリットがあるという。

 また、エクスポートする内容や情報の順序をオプションで指定でき、時刻や監視対象情報によるフィルタにも対応する。さらに、標準のCSVエクスポート機能に加えて、監視対象のIPアドレス情報、障害対応コメントの詳細、障害通知の内容もエクスポートできるとのこと。

 2つ目の警子ちゃんシリーズ用の通知プラグインでは、ネットワーク警告灯の「警子ちゃんIIシリーズ」を利用し、ネットワーク経由でランプや音を利用した障害通知を行える。障害の深刻度により、ランプと音を制御可能なため、分かりやすい通知を実現する。

 最後のUSBスピーカー通知プラグインでは、USB接続のスピーカーまたはサウンドデバイスを「ZS-5200」に接続し、音による通知を実行可能。プラグインにはZabbixのWebインターフェイスと同様のサウンドファイルを内蔵しており、障害の深刻度に応じて音を鳴らし分けられるとのことだ。

石井 一志