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Zabbix 2.2を容易に導入できる超小型アプライアンス、VMware環境の監視に対応
(2014/2/17 11:43)
ラトビアZabbix SIA、Zabbix Japan合同会社(Zabbix Japan LLC)、ぷらっとホーム株式会社の3社は17日、統合監視ソフト「Zabbix」を利用できるアプライアンスの新製品、「Zabbix Enterprise Appliance ZS-5220」「同 ZP-1220」を発表した。
ZS-5220/ZP-1220は、ぷらっとホームの超小型サーバーにZabbixの最新版であるZabbix 2.2を搭載したアプライアンス。このうちZS-5200は、200監視対象までのシステムを監視可能で、中小規模のシステムに対して、統合監視の仕組みを容易に導入できるという。
また、監視データの蓄積に最新のデータベース技術を採用しており、長期運用による監視マネージャのパフォーマンス低下を防止。安定した監視データの保存により、グラフを利用した、システムパフォーマンスの傾向分析や障害解析を容易に行えるとしている。加えて、監視設定の定期バックアップ機能を内蔵し、監視設定の間違いやハードウェア障害からの復旧、同一設定の監視サーバーの複製にも対応した。
なお、採用しているサーバーは、高い処理性能を持ちながら、15Wの低消費電力、周辺温度50℃でも運用可能な堅牢設計、専有面積が約1/9の小型サイズ筐体といった特徴を持ち、電力消費の削減や省スペース化に貢献できるとのこと。
一方のZP-1220は、Zabbixサーバーの子サーバーとして動作するアプライアンス。こちらも200監視対象までのシステムを監視でき、複数の拠点に分散されているシステムをインターネット越しに監視したり、クラウド上に配置されたZabbixサーバーから複数拠点のシステムを監視したりできる。ただし、あくまでも子サーバーとして動作するので、この製品のみで監視を行うことはできず、収集した監視データを送付するZabbixサーバーが必要になる。
両製品とも、Zabbix 2.2を採用しているため、物理環境に加えてVMwareの仮想環境に対応。VMware環境のハイパーバイザーや仮想マシンを自動的に監視対象として登録し、監視を行う機能を搭載している。
また、Web監視機能やWindowsイベントログ監視機能の改善、Windows WMI監視機能や内部イベントの追加、Webインターフェイスの改良、パフォーマンスの改善など、従来製品の「ZS-5200」「ZP-1200」と比べて100以上の改善と機能追加を行った。
なお、すでにZS-5200/ZP-1200を利用中のユーザーは、Zabbix Enterpriseサイトからソフトウェアをアップデートすれば、ZS-5220/ZP-1220と同等の機能を利用できるとのことだ。
価格は、ZS-5220の本体が29万8000円(税別)で、保守費用が10万円(税別)。ZP-1220の本体は14万9000円(税別)で、保守費用が5万円(税別)となる。