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Zabbix 2.0を迅速に導入できるアプライアンスサーバー~ぷらっとホームの超小型サーバーを採用

Zabbix Enterprise Appliance ZS-5200

 ラトビアZabbix SIAは29日、オープンソース統合監視ソフト「Zabbix 2.0」のアプライアンスサーバー「Zabbix Enterprise Appliance ZS-5200」を発表した。ぷらっとホーム株式会社の超小型ファンレスサーバーをハードウェアに採用しており、場所を選ばずに設置できるという。価格は29万8000円(税別)で、別途10万円(税別)の保守費用が必要になる。

 「Zabbix Enterprise Appliance ZS-5200」は、Zabbix 2.0を超小型サーバーに導入して提供する、システム統合監視用アプライアンスサーバー。サーバーの購入、検証、セットアップやZabbixのインストールと初期設定、データベースのチューニング、監視処理を最適に行うための周辺ソフトウェアの設定といった煩雑な作業が不要で、システム監視、障害通知、グラフ表示など、Zabbixの全機能を活用したシステム監視運用業務を容易に開始できるという。

 ハードウェアは超小型ながらも、デュアルコアMarvell Armada XP(ベースアーキテクチャはARM Cortex-A9)を搭載し、およそ200監視対象までのシステムを監視可能。また消費電力は15Wと小さく、通常のx86サーバーと比較して約90%の電力削減を実現したほか、周辺温度が50℃でも運用可能な空調いらずの堅牢設計も特徴とした。

 さらに、自己監視機能を内蔵しているため、監視マネージャの障害検知と自動復旧を行うことも可能。監視データの蓄積に最新のデータベース技術が採用されているので、長期運用による監視マネージャのパフォーマンス低下を防ぐほか、長期にわたる安定した監視データの保存により、グラフを利用したシステムパフォーマンスの傾向分析、障害解析を容易に行えるとのこと。

 サポート面では、ベーシックサポートにてソフトのアップデート、追加ソフトの提供、先出しセンドバック保守を一括して提供するので、長期間にわたって監視システムを安定稼働できるとしている。

 なお、「Zabbix Enterprise Appliance ZS-5200」を利用した監視システムの円滑な構築を支援する目的で、製品を購入したユーザーに対しては、7月より開催をするZabbix入門トレーニングが、購入1台につき1名分無償提供される。

 また6月12日から14日に幕張メッセにて開催される「INTEROP Tokyo 2013」のZabbixブース、およびぷらっとホームブース内で、この製品を展示するとのこと。

(石井 一志)