ニュース

レノボ、「ThinkPad X240」など新規設計した法人向けThinkPad W/T/L/Xシリーズ新製品

 レノボ・ジャパン株式会社(レノボ)は、「ThinkPad X240」など法人向けThinkPadシリーズ6製品を発表した。10月16日より順次販売を開始する。外観的には大きく変わった印象はないが、今回のThinkPad製品は新規にデザインし直し、ThinkPadの剛性を担保しつつ薄型・軽量、高解像度ディスプレイなど高機能化とユーザビリティの向上が図られている。

ThinkPad X240

ThinkPad X240

 ThinkPad X240法人向けモデルは10月16日より販売を開始、想定価格は14万5000円前後から。FHDモデルは遅れて年内の発売となる見込み。

 第4世代インテルCore i3/i5/i7プロセッサーを搭載。i5/i7はvProに対応する。ディスプレイは12.5インチでHD(1366×768ドット)のTN液晶またはIPS液晶、FHD(1920×1080ドット)のIPS液晶から選択可能。IPS液晶ではタッチスクリーンも選択できる。タッチモデルはディスプレイ部が180度開閉する。

 バッテリーは3セルを内蔵し、着脱可能なバッテリーは電源オン時も交換できるホットスワップ対応で、3セルまたは6セルから選択できる。着脱バッテリーで6セル円筒形とフットプリントを合わせた3セルのフラット型バッテリーは新規開発したもの。バッテリー駆動時間は最長で約11.7時間(Core i5選択時)。

 また今回から底部のカバーを大きくし、8個のネジで簡単に外れる「Big Bottomカバー」構造を採用。メンテナンス性を向上させた。HDDの保護も従来はゴムで囲うことで衝撃を低減していたが、今回は浮かせる構造を採用して衝撃を低減している。トラックポイント部も新規設計され、制御基板とセンサー基板を分けることで制御基板をスペースキーの下に収めることで薄型化を実現した。

 キーボードはバックライド付き。メモリーは最大8GB、ストレージはOPAL準拠で容量はHDDで最大1TB、SSDで最大512GB。インターフェイスはUSB 3.0×2(1つはPowered USB)、イーサネット(RJ-45)、Mini Displayポート、VGAポート、4in1メディアカードリーダー。オプションで内蔵カメラ、NFC、ドッキングコネクタが選択できる。

 重量は約1.4kg(SSD、バッテリーが内蔵3+着脱3セル選択時)、厚さは約20.3mm。

X240の背面。ディスプレイ部は180度開閉する
X240分解機。左手前は従来機種のX240sで左奥の新規設計したX240と内部がかなり異なることがわかる

ThinkPad T440p/T540p

ThinkPad T540p

 プレミアムモデルに位置づけられるThinkPad Tシリーズでは、15型ディスプレイ搭載の「T440p」および「T540p」がリリースされる。重量、バッテリー駆動時間、想定価格は11月に発表される予定だ。

 フラッグシップとなる「T540p」では、FHD++(2880×1620ドット)の3Kディスプレイがオプションで選択できる。また今回発表の15インチディスプレイ搭載モデルは、「T540p」を含めすべて標準でテンキーのあるキーボードを搭載する。キーボードはバックライト付き。

 ディスプレイは「T440p」はHD(1366×768)、HD+(1600×900)、FHDのIPS(1920×1080)から選択可能。「T550p」はHD(1366×768)、FHD(1920×1080)、FHD++(2880×1620)から選択できる。タッチスクリーン対応モデルは用意されていない。

 「T440p」「T540p」とも、グラフィックスはIntel HD 4600 GraphicsまたはNVIDIA Geforce GT 730Mから選択可能。CPUはインテル Core i5/i7から選択、vPro標準対応。メモリーは最大32GB、ストレージはOPAL準拠でHDD 最大1TB、SSDは最大512GB。DVD-RWまたはDVD-ROMを内蔵する。

 インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×2(Powered USB×1)、イーサネット(RJ-45)、MiniDisplayポート、VGAポート、4in1メディアカードリーダー、スマートカードリーダー、ExpressCard/34。オプションで内蔵カメラ、NFC、ドッキングコネクタ、カラーキャリブレーターなどが選択できる。

 サイズはHDディスプレイ搭載モデルで376.6×248.1×29.9~33.9mm(幅×奥行×厚)。

ThinkPad W540

ThinkPad W540

 「W540」は15インチディスプレイを搭載し、ワークステーションに位置づけられるモデル。重量、バッテリー駆動時間、想定価格は11月に発表される予定だ。

 ディスプレイは、FHD(1920×1080)またはFHD++(2880×1620)から選択可能。グラフィックスは、Intel HD 4600 Graphics、NVIDIA Quadro K1100M 2GB、NVIDIA Quadro K2100M 2GBから選択できる。

 CPUはインテル Core i5/i7から選択、vPro標準対応。メモリーは最大32GB、ストレージはOPAL準拠でHDD 最大1TB、SSDは最大512GB。DVD-RWまたはDVD-ROMを内蔵する。キーボードはテンキーを備える。

 インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×2(Powered USB×1)、イーサネット(RJ-45)、MiniDisplayポート、VGAポート、4in1メディアカードリーダー、スマートカードリーダー、ExpressCard/34。オプションで内蔵カメラ、NFC、ドッキングコネクタ、カラーキャリブレーターなどが選択できる。

 サイズはHDディスプレイ搭載モデルで376.6×248.1×29.9~33.9mm(幅×奥行×厚)。

ThinkPad L440/L540

ThinkPad L540

 法人導入ではメインストリームとなる、価格性能比を重視したLシリーズでは「L440」「L540」を10月16日より販売開始する。価格は「L540」で8万6000円前後から。

 「L540」のディスプレイは15インチで、HD(1366×768)表示のノングレア液晶を搭載する。テンキーのあるキーボードを備える。

 「L440」のディスプレイは14インチで、HD(1366×768)またはノングレアHD+(1600×900)から選択可能。グラフィックスは、標準のIntel HD 4600 Graphicsのほか、「L540」ではNVIDIA N14M-GE-GeForce GT 720Mが選択できる。

 「L540」「L440」のCPUはインテル Celeron、Core i3/i5/i7から選択、vPro標準対応。メモリーは最大16GB、ストレージはOPAL準拠でHDD 最大1TB、SSDは最大512GB。DVD-RWまたはDVD-ROMを内蔵する。

 インターフェイスはUSB 3.0×1(Powered×1)、USB 2.0×3、イーサネット(RJ-45)、MiniDisplayポート、VGAポート、4in1メディアカードリーダー、スマートカードリーダー、ExpressCard/54。オプションで内蔵カメラ、NFC、ドッキングコネクタが搭載できる。

 バッテリー駆動時間は、Core i5を搭載した「L540」で約9時間。重量とサイズは、HDディスプレイ選択時で、「L440」が約2.25kgで344×239×31mm(幅×奥行×厚)、「L540」が約2.58kgで377×247×31mm(幅×奥行×厚)。

工藤 ひろえ