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レノボ、「ThinkPad 8」「新ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad Yoga」発表

 レノボ・ジャパン株式会社は1月28日、8インチタブレット「ThinkPad 8」、14インチUltrabook「新しいThinkPad X1 Carbon」、4つのモードで使える「ThinkPad Yoga」を発表した。

重量約430g、WUXGA液晶を搭載した8インチタブレット「ThinkPad 8」

「ThinkPad 8」

 「ThinkPad 8」は、8.3インチWUXGA(1920×1200ドット)液晶を搭載したタブレットで、重量は約430g。市場想定価格は、SSD容量64GBのモデルで5万9000円前後、SSD容量128GBのモデルで6万9000円前後(いずれもWindows 8.1 Pro 32bit版、Officeなしの価格)。

 CPUはインテルAtom Z3770プロセッサーを採用。メモリ2GB、SSD容量は最大128GBを搭載可能。前面に200万画素・背面に800万画素のカメラを内蔵する。オプションで専用の「ThinkPad 8 クイックショット・カバー」が用意されており、背面カメラを使用する際、カメラ部分を覆うカバーを折り曲げることでカメラアプリが自動的に起動し、カバーを装着したままカメラが使える仕組みが採用されている。

 筐体の厚みは8.8mmmと1cmを切る。バッテリー駆動時間は8時間以上。MicroSDカードスロット、MicroUSB 3.0ポート×1を装備。MiraCastをサポートし、外部モニター出力用のMicroHDMIポートを搭載する。今後オプションで「Micro HDMI-HDMIアダプター」「Micro HDMI-VGA アダプター」も発売する。

「ThinkPad 8 クイックショット・カバー」はカバーを装着したまま、背面カメラが利用できる(写真中央)

重量1.28kg、14インチクラスで世界最軽量の「新しいThinkPad X1 Carbon」

「新しいThinkPad X1 Carbon」

 「新しいThinkPad X1 Carbon」は、10点マルチタッチ対応で前モデルより高解像度のWQHD(2560×1440ドット)表示の14インチIPS液晶を搭載。CPUはインテルCore i5-4200U/Core i7-4600Uプロセッサーを搭載し、メモリは4/8GB、ストレージはSSDで最大512GBを搭載可能。市場想定価格は、Windows 8.1 Pro/Core i5/メモリ8GB/SSD 128GBのモデルで22万3000円前後。

 新しいThinkPad X1 Carbonは約14時間以上の長時間バッテリー駆動を実現(JEITA測定、Core i5、HD+液晶利用時)。50分で約80%まで充電できる急速充電が可能となっている。

 キーボードは新しいAdaptiveキーボードを採用。従来ファンクションキーが搭載されていた位置に表示切り替えが可能なタッチパネル式のキーを搭載し、約40種類の機能を利用可能とした。キーの表示はスタート画面やデスクトップ画面、使用中のアプリケーション、ディスプレイの開閉角度によって自動的に切り替えが可能。キーの表示は左のFnをタッチすることで手動切替も可能なほか、ファンクションキーを多用する場合は、ファンクションキー固定表示に設定することもできる。

 内蔵カメラはHD 720p。インターフェイスはUSB 3.0×1、Powered USB 3.0×1、Lenovo OneLink×1、miniDisplayPort×1、HDMI×1、イーサネット拡張コネクタを装備。電源・USB 3.0・ディスプレイを1つにしたレノボ独自の「OneLink」を新たに搭載したことで接続ケーブルがすっきり1本でまとめられるほか、ビデオ出力はパソコン内蔵のグラフィックスから直接出力するためビデオドライバーが不要で、パフォーマンスや画質を損なうことなくディスプレイに出力できる。

 また、同時発売の「OneLinkProドック」を使用することで、USB 3.0×4、USB 2.0×2、LAN、HDMI、DVI、VGAのインターフェイスが拡張となっている。

Adaptiveキーボード

ディスプレイが360度回転、4つのモードで使える「ThinkPad Yoga」

 「ThinkPad Yoga」は、液晶部が360度回転することで、4つのモードで使用可能なUltrabook。液晶部分が360度回転することで、通常のノートパソコンと同様のラップトップモードのほか、スタンドモード、テントモード、タブレットモードの4つのモードで使用できる。市場想定価格は、Windows 8.1 Pro/Core i5プロセッサー/メモリ 4GB/SSHDストレージ(500GB+16GB)構成で12万7000円前後。

 ディスプレイは、12.5インチFHD(1920×1080ドット)表示IPS液晶または12.5インチHD(1366×768ドット)表示IPS液晶から選択可能。いずれも10点マルチタッチに対応する。

 キーボード部分をスタンドとして使うスタンドモードにした際は、キーボードのフレーム部分が自動的に上昇し、トラックポイントの引っ掛かり防止やキーをロックする「Lift'n' Lockキーボード(リフトンロックキーボード)を開発・採用し、キーボード部を保護すると同時に快適に使用できるようにした。

 「ThinkPad Yoga」本体には筆圧感知機能付きデジタイザーペンを内蔵する(FHD表示・光沢無しの液晶表示パネルを選択した場合はオプション)。

 CPUはインテルCore i3/i5/i7から選択可能。メモリは4/8GB、ストレージはSSHD(500GB+16GB)を搭載する。バッテリー駆動時間は12.3時間(Core i3、HD液晶使用時)。HP 720pのカメラを内蔵する。

 インターフェイスは電源・USB 3.0・ディスプレイを1つにしたレノボ独自の「OneLink」ポートを搭載したほか、USB 3.0×1、Powered USB 3.0×1、mini-HDMI×1、4 in 1 メディアカード・リーダーを装備。オプションでNFCにも対応する。

ラップトップモード
テントモード
スタンドモード
タブレットモード

工藤 ひろえ