情報流通支援サービスのオークネットが「QlikView」を採用


 クリックテック・ジャパン株式会社(以下、クリックテック)は11日、情報流通支援サービスを提供する株式会社オークネットが、中古車の価格相場情報やオークション取引情報などを分析するBIツールとして「QlikView」を採用したと発表した。

 オークネットは、インターネットを利用した情報流通システムを軸に、中古車の現物を見なくても安心して中古車販売店(ディーラー)が取引できる環境を提供している。QlikViewを採用することで、ディーラーや小売店といった取引先への営業活動の強化を図る。

 また、同社が運営する中古車オークションでは年間約400万台におよぶ中古車情報がやり取りされている。その情報を分析するため、同社では以前よりBIツールを導入していたが、旧BIツールでは約400万件のデータは蓄積できても分析できないという課題を抱えていた。具体的にはシリアル番号などの中古車1台ずつを特定するようなユニークキー10万件を集計しようとするとシステムが停止するなどの状況に陥り、年間を通しての分析ができなかったという。この解決策としてもQlikViewを活用する。

 旧BIツールは検索軸を変更するたびに1~2週間の時間を要していた。しかし、事前集計を必要としないQlikViewを採用したことで、データさえ取り込めば、“連想技術”によって見たい切り口(分析軸)をその場で自由に変更できるようになった。これにより、分析に要する作業時間は大幅に削減。IT部門の手間も抑えて、ユーザー部門主導での運用が可能となった。

 また、QlikViewはパーソナル版は無料・無期限に利用できるため、効果を確認してから導入に踏み切ることができたと評価している。実際の導入支援は日立INSソフトウェアが行った。

 今後は、営業に配布しているiPadにQlikViewの分析機能を加えて、より機動力に富んだ活用も計画している。

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