日商エレ、事前検証済みのオープンなクラウドパッケージブランド「Nissho-Blocks」

第1弾はプライベートクラウドとVDIのソリューションを用意


 日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は12日、同社が取り扱うさまざまなベンダーの製品を組み合わせ、クラウドソリューションの新ブランド「Nissho-Blocks」を立ち上げる発表した。第1弾としては、プライベートクラウド基盤「Nissho-Blocks IaaS」と、仮想デスクトップ(VDI)基盤「Nissho-Blocks VDI」を提供する。

 「Nissho-Blocks」は、日商エレが取り扱うベンダーの製品や自社の提案力、技術力をクラウド構成要素の「Block」に見立て、さまざまなBlockの組み合わせて顧客に提供するクラウドパッケージ。シトリックス、ヴイエムウェア、ジュニパー、日本HPといった、市場で定評のあるベンダーの製品から、Nicira、Nutanixなどのベンチャーまで、日商エレでは幅広い製品を取り扱っており、それらの製品を最適に組み合わせた上で、同社が持つベストプラクティスを加えることにより、顧客の規模に合わせたクラウドソリューションを迅速に導入できるという。

 具体的なメリットとしては、従来のシステム構築作業で必要だった、提案、導入前検証、設計といった作業を省略可能なほか、事前検証済みのパッケージあることから、構築についても短期間で行えるとのこと。また作業工数の削減や導入の短期化により、導入コストについても最大限の抑制が可能になるとしている。


Nissho-Blocksの構成要素導入プロセスの短縮、コスト削減が可能という

 ラインアップの第1弾としては、プライベートクラウド基盤を構築する「Nissho-Blocks IaaS」と、仮想デスクトップ環境を構築する「Nissho-Blocks VDI」を製品化した。

 前者は、シトリックスのIaaS環境構築ソフトCitrix CloudPlatform, powered by Apache CloudStack(旧名称:CloudStack)をベースに、分散ストレージアプライアンスのNutanix、SANストレージのHP 3PARといったハードウェアや、仮想化基盤のVMware vSphereあるいはCitrix XenServerを組み合わせて、オープンなマルチプラットフォームのプライベートクラウド環境を構築できる。

 パッケージも、規模に合わせてトライアル向けの「Nissho-Blocks IaaS for Trial」から、仮想サーバーインスタンスが100~300の「Nissho-Blocks IaaS for SMB」、300~500の「Nissho-Blocks IaaS for Enterprise」、1000以上に対応できる「Nissho-Blocks IaaS for Service Provider(検証中)」まで、幅広く用意した。

 一方のNissho-Blocks VDIは、代表的なVDI製品であるVMware ViewとCitrix XenDesktopに対応した仮想デスクトップパッケージ。パフォーマンス監視や共有ストレージをパッケージしており、将来の拡張に合わせてさまざまなストレージを選択できるという。また、BYODなどにも対応する。

 こちらも、50~100の仮想デスクトップに対応した「Nissho-Blocks VDI for Trial」、50~500に対応した「Nissho-Blocks VDI for SMB」、500以上に対応できる「Nissho-Blocks VDI for Enterprise」まで、3種類を用意した。

Nissho-Blocksのラインアップ

 また今後もパッケージのラインアップは拡張していく予定で、第2弾としては、「クラウドネットワーキング」と「BCP(事業継続計画)」のパッケージ展開を計画している。

 なお日商エレでは、7月17~18日に開催されるシトリックスのプライベートイベント「Citrix iForum 2012 Japan」(会場:ザ・プリンスパークタワー東京)に、これらを展示する予定。また同社では、同イベントにてセッション「2012年の新潮流!モバイル、クラウド、ビックデータを斬る」を開催し、その中で同社のソリューションを紹介するとのこと。

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