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日商エレ、TISのデスクトップ仮想化基盤に米Nutanixのアプライアンスを導入

 日商エレクトロニクス株式会社(日商エレ)は11日、TIS株式会社が、デスクトップ仮想化基盤として、米Nutanixのアプライアンス「Nutanix Virtual Computing Platform」(旧名称:Nutanix Complete Cluster)を導入したと発表した。仮想デスクトップソフトにはCitrix XenDesktopを利用している。

 デスクトップ仮想化ビジネスに取り組むTISでは、エンドユーザーに自信を持ってソリューションを勧めるために自らの運用経験が重要であると考え、デスクトップ仮想化の導入を決めた。しかし、サーバー、スイッチ、ストレージなどコンポーネントの多さを原因とする初期導入や運用管理が、デスクトップ仮想化の課題になっていたという。

 特に共有ストレージについては、OSやアプリケーション、ユーザーデータを格納する必要があり、高性能な製品を選ばざるを得なかったほか、ユーザー数の拡大とともにスケールアウトしていく必要のあるデスクトップ仮想化基盤のサイジングが難しく、ストレージ性能の向上とコスト低減を両立することが難しかった。

 しかしNutanix Virtual Computing Platformを採用することにより、外部共有ストレージを排除し、従来のデスクトップ仮想化基盤よりも、初期導入コストを約40%削減できたとのこと。また、短期間かつ少人数での構築や、省スペース、省電力、シンプルなオペレーションにより、運用管理コストも削減できたという。

 加えて、ネットワークを利用した分散ファイルシステムを採用しているNutanix Virtual Computing Platformの仕組みにより、デスクトップ仮想化基盤のリソースを簡単にスケールアウトできる点を評価。さらに性能面では、従来のデスクトップ仮想化基盤と比較すると、SSDが提供する高いI/O性能によって、従業員にストレスを感じさせないデスクトップ環境を提供できたとしている。

石井 一志