NTT Comのクラウドサービス「Cloudn」、国内データセンターでの提供を開始
NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は27日、パブリッククラウドサービス
「Bizホスティング Cloudn(クラウド・エヌ)」において、同日より国内のデータセンターからサービスを提供すると発表した。
「Cloudn」は、Amazon互換など豊富なAPIを備え、月額上限の課金設定も用意されたパブリッククラウドサービス。NTT Comでは利用用途に応じて安価に利用できるのが特徴としており、SaaSプロバイダのインフラ基盤や、開発用途などの期間限定目的など活用するとコスト削減に効果的と説明している。
3月末のサービススタート時は米国のデータセンターからサービスを提供していたが、今回より国内のデータセンターを選択可能とし、日米共通の料金で提供する。これによって、国内ユーザーがより低遅延・高レスポンスで利用できるようになるという。
またオプションサービスとして、国内外主要都市に対して大容量コンテンツの高速配信を可能とするCDNサービス「Cloudn CDN」や、プライベートクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」とのハイブリッド利用を実現する「Bizホスティング Enterprise Cloud-Cloudnハイブリッドオプション」(以下、ハイブリッドオプション)を提供開始する。
Cloudn CDNについては、世界20拠点に設置されたキャッシュサーバーを利用でき、ネットワークやCloudnサーバーにかかる負荷を低減させられるとのこと。価格は、キャッシュサーバーからの配信量が200GBまでが月額1575円、200GB以降は1GBあたり月額12.6円。
一方のハイブリッドオプションでは、クラウドマネジメントポータルからBizホスティング Enterprise CloudとCloudnの構成情報・状況を一元的に確認できるようにする。これによって、ワンストップ契約や請求、保守サービスが実現され、ユーザー企業は両クラウドサービスを最適に組み合わせて、システム全体の最適化や情報系・基幹系をまたがった一元管理などを行えるとのこと。価格は月額5万2500円で、別途、両クラウドサービスの利用料金が必要となる。
加えて今回は、14社のパートナー企業との協業により、オンプレミスからクラウドへの移行支援、パートナー企業が提供するクラウドとのハイブリッド環境の実現など、サービスメニューの充実化が図られた。
発表されたパートナーは以下の通り。
・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
・株式会社NTTデータ
・株式会社NTTデータ イントラマート
・株式会社NTTPCコミュニケーションズ
・JBアドバンスト・テクノロジー株式会社
・株式会社DTS
・日商エレクトロニクス株式会社
・株式会社北斗システムジャパン
・ユニアデックス株式会社
・株式会社エクシード
・株式会社アプレッソ
・株式会社サイバーテック
・株式会社スマイルワークス
・株式会社電縁