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双日テックイノベーション、DX支援サービス群「Natic業務最適化フレームワーク」を発表

 双日テックイノベーション株式会社(以下、STech I)は18日、企業のDXを包括的に支援するため、同社が提供するDX関連サービス群を体系化した「Natic業務最適化フレームワーク」を発表した。

 Natic業務最適化フレームワークは、BPM/ワークフロー、ローコード、AI、DAP(デジタルアダプションプラットフォーム)、教育サービスの5つの価値領域で構成される。人・業務・システム・データといった企業活動の構成要素を"体系的につなぎ直す"という視点でサービスを整理し、顧客の成熟度に応じて最適なサービスを選択・組み合わせられる。これにより顧客は、業務の可視化から自動化、そしてAI活用までを、段階的に実現できるようになる。

 「Natic BPM Suite(BPM/ワークフロー)」は、業務プロセスの標準化・可視化・効率化を実現する。申請・承認・記録といった一連の業務フローを可視化・標準化し、部門をまたぐプロセスの統制を高められる。滞留の抑制や自動エスカレーションによるリードタイム短縮、不備・差し戻し率の低減に貢献する。

 「Natic Low Code(ローコード開発ツール)」は、部門固有業務の高速なアプリ化を実現する。紙やExcel、メールで行われている現場業務を短期間でアプリ化し、既存システムとAPI連携することで、周辺業務や例外処理の受け皿として機能する。現場主導の迅速な改善を後押しする。

「Natic AI-Navi(エンタープライズ向け統合生成AIサービス)」は、知的業務の支援と自律遂行を実現する。契約書やマニュアル、FAQなど社内に散在するデータを横断的に扱い、検索・要約・草案作成を通じて、人と情報の距離を縮める。社内情報と権限に基づいた一貫した意思決定や、タスクの自動処理も行える。

「UX Canvas(DAP)」は、システム利用体験の最適化を実現する。既存システムの画面上に操作ガイドやツールチップを重ねることで、利用者が迷わず操作できる環境を実現する。社内システムにおける従業員体験(EX)向上や、自社プロダクト・取引先連携システムにおける顧客体験(CX)改善といった効果が期待できる。利用状況・操作行動の分析に基づくUI/UX改善のPDCAサイクルもワンストップで支援する。

 「DX University(教育サービス)」は、人と新しいスキル・知識をつなぐサービスを提供する。eラーニング動画による基礎学習からハンズオン研修まで、企業ごとにカスタマイズした最適なカリキュラムを提供する。全社員向けのITリテラシー向上から役職者向けのDX推進スキルまで階層別に対応し、具体的なDX推進プロジェクトへの伴走支援を通じて、学びを実践につなげる。

 これら5つの価値領域は、顧客のニーズに応じて柔軟に組み合わせられる。

 また、フレームワークでは、顧客がどのような課題を起点にDXを進めたいかに応じて、複数の導入パターンを用意している。

 例えば、現場負荷の軽減を最優先する場合は「現場からの効率化」パターンとしてローコードとワークフローから着手し、成果が出た段階で全社統制・標準化パターンへと広げていく進め方ができる。また、既存システムの活用が進まない顧客には、DAPとAIを組み合わせて従業員体験(EX)や顧客体験(CX)の改善から着手することもできる。いずれのパターンもスモールスタートで効果を確認しながら、段階的に展開できる。

 STech Iは、フレームワークに基づきNaticシリーズのサービスラインアップを継続的に見直すとともに、新たな価値領域を担うサービスの拡充を進めていく。RPAやERPテンプレートとの連携強化、パートナー企業との協業を通じて、より多くの現場において一貫したDX体験を提供できる体制を整えていくとしている。