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NTT Com、パブリッククラウド「Cloudn」を「Enterprise Cloud」に統合

データ利活用ビジネス推進に向け経営資源を集中し、サービスを拡充

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は24日、現在提供中のパブリッククラウドサービス「Cloudn(クラウド・エヌ)」を2020年12月31日で終了し、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」に統合すると発表した。

 NTT Comでは、Enterprise Cloudを軸としたハイブリッドクラウドソリューションの展開に注力しており、外部のさまざまなパブリッククラウド事業者との協業を行っていると説明。また、データによる企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に必要なすべての機能をワンストップで提供する「Smart Data Platform」を中核として、データ利活用ビジネスに取り組んでおり、サービス統合によりSmart Data Platformの主要機能を担うEnterprise Cloudを強化し、データ利活用ビジネスを推進していくとしている。

 Cloudnについては、2019年12月1日付けで新規の申し込み受付を停止し、2020年12月31日に提供を終了する。これに伴い、Enterprise Cloudへのマイグレーションなどのサポートを行う。

 NTT Comでは、クラウドサービスの統合によりEnterprise Cloudに経営資源を集中させることで、顧客のクラウドシフトをサポートするサービスを拡充すると説明。Enterprise Cloudでは、VMwareのメニューやERP向け機能強化など、顧客の基幹システムのクラウドシフトをサポートするサービス拡充や、ディープラーニング向け基盤の機能強化を行うとしている。

 また、Smart Data Platformでは、データ処理の最適配置や、自律的なICTリソースのコントロールの実現など、継続的に機能を拡充するとともに、他社サービスも含めたアプリケーション連携の拡大などを通じて、クラウドサービスのさらなる利用拡大を図っていくとしている。