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NTT Com、VPNと接続された仮想サーバーを利用できる「Cloudn」新プラン

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は29日、パブリッククラウドサービス「Bizホスティング Cloudn(クラウド・エヌ)」において、プライベートネットワークセグメントに仮想サーバー環境を構築できる「Compute(VPCタイプ)」を追加し、1月30日より提供すると発表した。

 「Compute(VPCタイプ)」は、インターネットVPNやIP-VPN(Arcstar Universal One)といった、セキュアなネットワークと接続された仮想サーバー環境を利用できるクラウドサービス。仮想サーバーから各種ネットワークへの即時接続や拡張が可能なほか、利用帯域やトラフィック量にかかわらず定額で利用できるのが特徴という。

 ラインアップには、インターネットVPNとの接続が可能な「Compute(VPCタイプ OpenNW)」、Arcstar Universal Oneとの接続が可能な「Compute(VPCタイプ ClosedNW)」を用意した。

 前者では、契約ごとに仮想ルータを配置し、その仮想ルータから先に任意のプライベートセグメントを作成可能。これにより、データベースなどのバックエンドシステムを、インターネットからアクセスできない場所に配置できる。用途としては、インターネットVPN接続が必要なECサイト、ゲーム、Webシステムなどの配信基盤に向くとのこと。

 価格例は、vCPU×1、2GBメモリの「プランv1」で起動時が7.98円/時、停止時が4.2円/時。月額3780円の上限料金が設けられている。

 一方、後者では、インターネット接続ルータとVPN接続ルータを設置可能なネットワークタイプを採用。閉域網を経由したセキュアなイントラネットの構築、閉域網とインターネットを併用したDMZ環境の構築などに対応するほか、仮想ルータ設置により柔軟なセグメント設定も行えるとしている。用途としては、イントラネット接続が必要な社内システム基盤、SaaSシステム基盤などを想定した。

 価格例は、vCPU×1、2GBメモリの「プランv1」で起動時が11.13円/時、停止時が5.88円/時。月額5250円の上限料金が設けられている。

石井 一志