NVIDIAのGPGPU製品、筑波大学計算科学研究センターのスパコン「HA-PACS」に採用


 米NVIDIAは26日、国立大学法人筑波大学の密結合並列演算加速機構実証システム「HA-PACS」に、1000台以上のGPGPU製品「NVIDIA Tesla M2090」が採用されたと発表した。

 筑波大学計算科学研究センターに設置されているHA-PACSには、1072台のTesla M2090が搭載され、約802TFLOPSピーク時性能(理論値)を実現。NVIDIAによれば、日本のスーパーコンピュータの中でトップ3に入る高性能とのことで、今後、宇宙物理学や生物物理学、伝統的な素粒子物理学など、未踏領域における研究や発見を推進するものと期待されている。

 なおNVIDIAのTeslaシリーズは、CUDA並列コンピューティング・アーキテクチャをベースとした超並列アクセラレータで、HPC、計算科学、スーパーコンピューティングで価値を発揮できるように基礎から設計されている。

 今回、筑波大学に採用されたTesla M2090は、データセンターソリューションである「Tesla Mシリーズ」の最上位に位置する製品で、512のCUDAコアと6GBメモリを搭載し幅広い科学的アプリケーションや商用アプリケーションにおいて、高いパフォーマンスを発揮できるとのことだ。

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(石井 一志)
2012/3/27 06:00