キヤノンMJ-ITHDグループ、拠点統合に伴い「Cisco UC」を導入
キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社(以下、キヤノンMJ-ITHD)は、グループ会社8社の拠点統合に伴い、音声ネットワークにCiscoのユニファイドコミュニケーション(UC)システムを導入した。採用したのは、サーバー「Cisco UCS」、UCシステム「Cisco UC」、仮想化プラットフォーム「VMware ESXi」。構築はキヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)とネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)。
キヤノンMJ-ITHDは、サービス品質の向上を目指し、関東圏内に点在する11拠点を天王洲、三田、新川崎の3拠点に統合。約4000人の社員が移動することとなった。この統合にあたり、キヤノンMJ-ITHDグループ会社がそれぞれ個別に運営していた音声ネットワークをIP電話システムに移行し、同時にCisco UCSとVMware ESXiで仮想化されたプラットフォーム上にCisco UCを稼働させた。
キヤノンITSでは新社屋移転に併せて、2012年4月にUCシステムのデモルームを新設し、タブレットやスマートフォンを活用したWeb電話帳連携、テレビ・Web会議連携、スケジュール連携などを常設し、その利便性を体感できる環境を提供する予定。また、具体的なUCマネージドサービスもリリースし、5年後の2017年度にはUC事業で売上100億円の青写真を描いている。
なお、キヤノンMJ-ITHDグループの利用者が利用予定のアプリケーションに対応するためには、呼制御システム「Cisco Unified Communications Manager」用サーバーが5台、ユニファイドメッセージングプラットフォーム「Cisco Unity」用サーバーが2台、プレゼンス管理システム「Cisco Unified Presence」用サーバーが2台、必要となるが、仮想化によりサーバーを1/3に削減。Cisco UCSのケーブリング簡素化技術により、システム全体をシンプルにすることで、運用管理コストの削減も可能にしたという。