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富士通と日本IBM、「Fujitsu PROGRESSION」とIBMのAIエージェントを組み合わせたモダナイゼーション支援で協業
2026年6月18日 06:30
富士通株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は17日、企業のデジタル変革を進め、レガシーシステムが抱える問題を解決するため、業務システムの近代化(モダナイゼーション)領域における協業を今後加速すると発表した。
協業では、2025年9月に発表した取り組みの一環として、ソースコードを自動変換する富士通のソースコンバートソリューション「Fujitsu PROGRESSION」と、IBMのAIエージェント駆動型エンタープライズ向け開発支援パートナー「IBM Bob」を活用し、リライトとリファクタリングを核としたモダナイゼーションの取り組みを拡充する。
富士通のメインフレームやUNIXサーバー上で稼働するCOBOLプログラムのJavaへのリライト、COBOLからJavaへ変換した後のリファクタリングを対象として、富士通の技術支援を受けながら、日本IBMが主体となりソリューションを提供する。これにより、顧客資産の単なる移行にとどまらず、デジタル変革を中長期的に支えるモダナイゼーションを共同で推進する。
富士通と日本IBMは取り組みの背景として、メインフレームやUNIXサーバー上で稼働するCOBOLアプリケーションは、業務プロセスやノウハウが長年にわたり蓄積された重要な経営資産である一方、データ活用やAIの本格活用を前提としたデジタル変革を推進するためには、アプリケーションそのものを柔軟かつ拡張性の高い構造へ再設計することが不可欠だと説明する。
また、富士通がメインフレームおよびUNIXサーバーの販売・保守終了に向けたロードマップを公表する中、次世代基盤への移行・継承は、企業にとっての喫緊の課題となっているとともに、レガシー技術に精通した技術者の高齢化や人材不足により、人手に依存した従来の開発や移行手法には、品質や生産性、移行期間などの面でも限界があり課題となっているという。
こうした課題に対応するため、富士通と日本IBMは、それぞれが培ってきたモダナイゼーションの知見と技術を融合し、安定運用と将来の成長を両立させるモダナイゼーションを共同で推進するとしている。
両社は、リライトとリファクタリングを核としたモダナイゼーションの取り組みを拡充する。特に、業務やシステムの特性を精査した結果、Javaへの変換が合理的と判断される場合に、協業ソリューションがより高い価値を発揮するとしている。
富士通のソースコンバートソリューション「Fujitsu PROGRESSION」を中核に据え、富士通のメインフレームおよびUNIXサーバー上で稼働するCOBOLプログラムを、Javaなどのオープン環境に適した言語へとリライトする。富士通のナレッジを活用したリライトにより、業務ロジックの整合性や仕様との互換性を維持し、移行に伴うリスクを抑制することで、着実なシステム移行を実現する。協業にあたり、日本IBMは富士通から「Fujitsu PROGRESSION」に関する体系的なスキルトランスファーを受け、さまざまなユースケースに対応可能な体制を確立している。
また、IBMのAIエージェント駆動型エンタープライズ向け開発支援パートナー「IBM Bob」を活用して、COBOLからJavaへの変換後のコード補正とリファクタリングの自動化を通じて、従来は人手に依存しがちな業務ロジックの検証やテストなどの工程を効率的かつ高品質に実施する。リライトによるモダナイゼーションに加え、将来の変更や機能追加にも柔軟に対応できる保守性・拡張性の高いアプリケーション構造へと業務システムを刷新し、ビジネス価値を向上するシステム基盤の構築を支援する。
富士通は、「Fujitsu Application Transform powered by Fujitsu Kozuchi」をはじめとするAIサービスを活用し、顧客のモダナイゼーションを推進している。今回の協業を通じて、両社が有するソリューションおよびAI活用の知見を融合・深化させることで、富士通のメインフレームおよびUNIXサーバーのモダナイゼーションを加速させるとともに、日本国内で稼働する他社レガシーシステムのモダナイゼーションについても推進していく。
日本IBMは、富士通の技術支援を受けながら、リライトとリファクタリングによる高度なモダナイゼーションソリューションを提供する。顧客の業務特性やシステム要件・アーキテクチャーに細やかに対応し、デジタル変革に最適な、特定のインフラストラクチャーに依存しないハイブリッドクラウド環境上での次世代基盤へのモダナイゼーションを実現する。両社の知見と技術を融合することで、変化するビジネス環境に柔軟に対応し、持続的な価値を生み出す基盤の構築を支援する。
富士通と日本IBMは、両社の技術と知見を融合させ、革新的で高品質なモダナイゼーションを実現するとともに、これらの取り組みを通じて培った知見をもとに、AIをはじめとする先進的なテクノロジーにより日本社会に信頼をもたらし、モダナイゼーションソリューションの提供を通じて、社会の持続的な発展と変化に柔軟に対応できるシステム基盤の進化を力強く後押ししていくとしている。