ニュース

NTT西日本、顧客との共創拠点「LINKSPARK 広島」を開設 DXの加速を支援

 西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は19日、地域の企業・自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる共創ラボ「LINKSPARK」の新施設として、「LINKSPARK 広島」を設立すると発表した。場所は、広島市中区のNTT基町ビルとなる。利用にあたっては、NTT西日本の営業担当者へ申し込みが必要となる。

 NTT西日本では、中国・四国エリアは、それぞれ異なる気候と独特の文化を有し、その多様性から多くの産業が生まれていることから、さまざまな領域においてDXが実現できるとの考えから、今回、同社が保有するアセットに加え、中国・四国エリアの資源を活用したDXを加速させるため、LINKSPARK 広島を開設するとのこと。

 同施設では、各顧客企業のビジネスゴール達成に向けて、デザイン思考やデジタル技術を活用し、企業ごとのDXをトータルコーディネートするとしており、具体的には3つの価値を提供するとした。

 1つ目は、「DXにおいて取り組むべきテーマの設定」。レイアウトを柔軟に変更でき、新たなアイデアの創出を活性化するデザインや設備を備えた共創スペースにおいて、デザイン思考を活用したワークショップや、業界動向をふまえたディスカッションを実施することにより、各企業の課題を具体化し、ビジネスゴール達成に向けた取り組み内容を明確にするという。

 また常設するデモ展示により、DXに関連する要素技術や最先端技術を体感してもらうことで、課題想起や共創イメージの醸成を促進する。

 2つ目は、「デジタル人財や先進的な技術力をもつパートナー企業との共創」。NTT西日本の保有するデータサイエンティストなどの専門スタッフや、中国・四国エリアのイノベーション創出拠点、先進的な技術力をもつパートナー企業などとの連携により、顧客企業のDX実現までのプロセスをトータルでサポートする。

 最後は、「即座に利用可能なICT実証環境の提供」。企業それぞれのDXテーマに応じて、AIエンジンやデータ分析に用いる各種ソフトウェアおよびハードウェア、各種クラウド環境を利用できる。加えて、データセンターへの閉域接続によるセキュアなデータ保管が可能なことから、顧客企業のデータを利活用する施策のPoCも実施できるとのことだ。

共創イメージ図