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ラクスの販売管理クラウド「楽楽販売」、AI×ヒトで最適なシステム構築を支援する「AIアシスト機能」を提供

 株式会社ラクスは10日、クラウド型販売管理システム「楽楽販売」において、AIによる自動提案と専任担当者のサポートを組み合わせ、システム構築のスピードと精度を向上させる「AIアシスト機能」を提供開始すると発表した。標準機能として、追加費用なしで利用できる。

 「楽楽販売」は、見積もり管理、受注管理、請求管理、発注管理をはじめとした、さまざまな販売管理業務を効率化できるクラウド型の販売管理システム。月額・従量課金などの複雑な金額計算や毎月のデータ作成作業を自動化することで、販売管理の手間・ミスを解消し、業務の効率化を実現するという。

 また、企業独自のビジネスモデルに合わせられるカスタマイズ性の高さも特徴で、さまざまな業界の管理方法に対応できるため、パッケージシステムが自社の業務フローに合わないという課題を抱える企業にも最適とのこと。

 ただし販売管理業務はビジネスモデルや商習慣によって大きく異なるため、システム化にあたっては、企業ごとに自社の業務フローを可視化してシステム要件に落とし込むプロセスが必要となる。この作業には、一定の知識や経験が求められることから、設計・構築に時間を要するケースが多くあったとのこと。

 そこで今回は、こうした課題を解決し、誰でもスムーズに導入準備を進められるよう支援する「AIアシスト機能」を新たに提供する。ユーザーはAIが提示する質問に沿って選択肢を選ぶだけで、AIが業務フローを整理し、「楽楽販売」の設定に必要なデータベースの構成と項目を提案する。また従来通り、専任担当者がサポートし、AIが作成した構成図をもとに個社の要件に沿った最適な運用方法を提案する「AI×ヒト」の手法により、最適なシステム構築を短期間で実現するとしている。

 なお、提供開始時点では、「売上」「原価」「収支」といった販売管理の主要な業務領域から対応を開始。2026年内には、データベースの構成や自動処理の組み合わせにまで踏み込んだ「要件化アシストAI」へのアップデートを予定している。