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メシウス、FlexGridを中心に機能拡張した開発者向けJavaScriptライブラリ「Wijmo 2025J v2」
2025年10月30日 09:00
メシウス株式会社は29日、Webアプリ開発者向けJavaScriptライブラリ「Wijmo(ウィジモ)」の新版として、データグリッドコントロール「FlexGrid」を中心に機能強化した「Wijmo 2025J v2」を11月13日より提供開始すると発表した。
Wijmoは、業務アプリケーションに必要とされるデータグリッドやチャート、ゲージ、入力、ナビゲーションなど、さまざまなUIコントロールを提供するJavaScriptライブラリである。
今回の新版では、まず、FlexGridにフィルタリング機能を追加する「FlexGridFilter」コンポーネントにおいて、「指定の値を含まない」などの抽出条件を設定して特定の語句を検索できる「条件フィルタ」と、グリッド内の値から該当する項目をフィルタできる「値フィルタ」を同時に利用できるマルチフィルタ機能を新たにサポートした。
これまでは、条件フィルタと値フィルタのどちらか一方のみを利用できたが、両方を同時に利用できるようになったため、複雑な条件での検索や、フィルタ項目が多いケースでも柔軟な絞り込みが可能になったという。なお、マルチフィルタ機能はグリッド全体に適用できるほか、特定の列に対してのみ有効にすることもできる。
また、FlexGridに検索機能を追加する「FlexGridSearch」コンポーネントでは、完全一致検索に対応した。従来は、例えば「Wijmo FlexGrid」のように複数の語句を入力すると、「Wijmo」と「FlexGrid」の2つに区切られて検索され、意図したフレーズ全体での検索が行えなかったが、完全一致検索では、ひとまとまりのキーワードとして検索できるので、目的のレコードだけを正確に絞り込めるとしている。
さらに、FlexGridで選択範囲内のセルを更新するrefreshRangeメソッドの機能を拡張し、ヘッダセルのみの再描画(更新)を可能にした。これまでは、行・列ヘッダを更新する際、グリッド全体を再描画するしかなく、パフォーマンスが低下していたが、選択した行・列ヘッダのみ更新できるようになったため、作業効率の向上が期待できる。
加えて、今回は、国際的なウェブアクセシビリティガイドラインである「WCAG 2.0 AA」規格に準拠し、入力機能をサポートする「Input」コントロールすべてが同規格に対応した。今後も、段階的なアクセシビリティの強化を計画しているとのことだ。

