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サイボウズ、「kintone」「サイボウズ Office」「Garoon」で複数のAI機能を順次提供

 サイボウズ株式会社は27日、業務アプリ構築クラウド「kintone」、中小企業向けグループウェア「サイボウズ Office」、中堅・大企業向けグループウェア「Garoon(ガルーン)」の各製品において、AI新機能をβ版として提供開始すると発表した。

 このうちkintoneでは、4月よりAI機能を提供してきたが、今回はkintone内のチャットで質問や指示をすると、AIがレコード一覧の情報を分析して回答を生成する「レコード一覧分析AI」を10月12日から提供開始した。データ分析の専門知識や経験がなくても、kintoneのアプリに蓄積されたテキスト情報を把握しやすくなるとのことで、例えば、商談アプリを分析して営業メンバーの活動状況を確認したり、問い合わせアプリの中からクレームの傾向を把握したり、といった利用法に対応するとした。

 また、社内ルールに沿ってアプリが設定されているかをAIがレビューする「アプリ設定レビューAI」を今後提供する予定。個人情報管理に関するルールやアクセス権の設定に関するルールなど、アプリ作成に関する社内のルールをあらかじめ管理画面にまとめておくと、アプリ作成/更新の際、設定内容がルールを遵守しているのかをAIがレビューするという。

kintone「レコード一覧分析AI」のイメージ

 サイボウズ Officeでは、掲示板やメッセージ、メール本文の内容をAIが自動でまとめて要約する「要約AI」、文章の誤字や脱字をチェックして修正案を提示する「校正AI」、サイボウズ Officeの使い方や機能についてチャットでAIに質問できる「ヘルプAI」の各機能が追加される。2026年1月のアップデートで提供開始される予定だ。

サイボウズ Office「校正AI」のイメージ

 さらにGaroonでは、スケジュールや通知の内容をAIが自動でまとめて要約する「要約AI」、スケジュールに入力したコメントをAIがビジネス上の丁寧な表現に整える「校正AI」、Garoonの使い方や機能についてチャットでAIに質問できる「ヘルプAI」の各機能を2025年11月より提供開始するとしている。

Garoon「要約AI」のイメージ