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サイボウズ、kintoneの大規模組織向け新プラン「ワイドコース」を7月より提供

11月からはクラウドサービスの価格体系改定などを実施へ

 サイボウズ株式会社は、業務アプリ構築クラウド「kintone」において、契約数1000ユーザー以上で利用可能な、全社・大規模導入向けの新規コース「ワイドコース」を、7月8日より提供開始すると発表した。また、kintone、グループウェア「サイボウズ Office」や「Garoon(ガルーン)」のクラウドサービス版、グループメーラー「メールワイズ」において、価格体系、およびkintone、メールワイズの最小契約ユーザー数を改定する。改定日は11月1日。

 ワイドコースでは、多くの利用者がkintoneでアプリを作成し、業務改善できるように、アプリ数の上限を3000個、スペース数の上限を1000個に引き上げた。また、多くの利用者による活用が進むことで、プラグインやカスタマイズを介したAPIアクセス数が増加することを考慮し、1日あたりのAPIリクエスト数の上限も10万に引き上げられている。さらにこれらの設定値については、利用企業のユーザー数や活用方法に応じて、個別相談で増加することも可能とした。

 またワイドコース専用の拡張機能の第1弾として、大人数での利用時に情報共有や伝達で必要となるポータル機能の強化、誰がいつ処理を行ったのかを把握できる承認履歴機能、プロセスのフローチャート化によって進捗状況の視覚的な把握を可能にするなどのプロセス管理の強化、作成されたアプリを分析・管理できるアプリ分析機能などを提供する。

 ワイドコースの価格は、1ユーザーあたり月額3000円(税別)。

 一方の価格改定では、各サービスの価格が基本的に値上げとなる。1ユーザーあたりの具体的な価格(税別)は、kintoneライトコースが1000円(改定前:780円)、kintoneスタンダードコースが1800円(改定前:1500円)、サイボウズ Office スタンダードコースが600円(改定前:500円)、Garoon(~300ユーザー)が900円(改定前:845円)、メールワイズ スタンダードコースが600円(改定前:500円)など。

 また最小契約ユーザー数が、kintoneは5から10に、メールワイズは2から5にそれぞれ変更される。

 これらの改定は、月額サービスの場合は2024年11月の利用料金から、年額サービスの場合は2024年10月発注分から行われるとのこと。