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CTC、オンプレミス環境にセキュアな生成AI基盤を構築するサービス「CUVIC GPU Zero」
運用支援やAIエージェントのノーコード構築機能も提供
2025年10月20日 13:25
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、自社データの漏えいリスクを抑えながら安全に生成AIを利用できるサービス「CUVIC GPU Zero」を提供開始すると発表した。閉域網によるセキュアなオンプレミス環境を構築し、運用も含めたフルマネージド型のサービスとして提供される。
CUVIC GPU Zeroは、NVIDIA製GPUを搭載したAI専用のハードウェア、AIエージェントの開発機能を備えた基盤に、運用のためのネットワーク環境や監視、障害対応、バージョンアップなどを付加したマネージドサービス。50名規模の同時利用に対応しており、複数部門での活用も可能という。
特長は、オンプレミス環境に構築することにより、漏えいリスクを抑えた状態で自社の機密情報や業務データを安全に利用できる点で、利用企業に代わってCTCが機器の調達、構築、保守運用を実施する。
また、大規模言語モデル(LLM)に加えて、画像や映像などの視覚情報とテキスト情報を同時に理解・処理できるAIモデルである視覚言語モデル(Vision-Language Model:VLM)を搭載しており、長文の生成や構造化データの理解のみならず、チャートやグラフなどの画像も高精度に読み取れるとした。
さらに、ノーコードでAIエージェントを開発できる「Dify」も実装しているため、プログラミングの知識がない事業部門でも、自社の業務に特化したAIエージェントを迅速に開発できるとのこと。
価格(税別)は、初期費用が150万円、月額費用が75万円から。CTCでは、AIエージェントの自社開発を目指す企業を中心に展開し、3年間で30件の受注を目指すとしている。