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CTC、企業内システムと連携するセキュアな生成AI環境を提供する「AOAI環境構築サービス」

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は25日、企業の独自利用に特化した対話型生成AIの環境を構築するサービス「AOAI環境構築サービス」を、同日より提供開始すると発表した。価格は1000万円から。

 AOAI環境構築サービスは、日本マイクロソフトの生成AIサービス「Azure OpenAI Service」の利用環境を提供するもの。データの暗号化やアクセス制御、監査ログなどの機能を含めてMicrosoft Azureのセキュリティ機能が利用でき、企業専用の環境にてセキュアに生成AIを利用可能な点が特徴という。また、CTCが検証済みの検索エンジンもあわせて導入することにより、その企業の社内文書に基づく企業独自の回答が可能になるとした。

 なおCTCでは5月に、生成AIの概要や活用方法に関する勉強会の開催、プロンプト代行、システム連携を含めた、導入検討から実装までをカバーするコンサルティングサービス「生成AIアドバイザリサービス」の提供も開始しており、著作権侵害や情報漏えいなどのリスクも考慮した、スムーズな導入と利活用を支援するとのこと。

 さらに、生成AI環境の活用については、質問や回答の会話や利用した社内文書の記録(ログ)から回答の精度向上につなげる「生成AIデータ分析サービス」も、新たに提供する。継続的に生成AIの回答を調整することによって、サービス利用の定着化とさらなる業務効率化につながるとしている。

 CTCでは今回の環境について、すでに社内でも活用を進めしており、ドキュメントの作成や調査などの業務で有効性を確認しているほか、生成AIアドバイザリサービスの提供に関連して、製造業・金融業などを中心とした複数の顧客と実証実験や先行しての環境構築も実施したとのことだ。

AOAI環境構築サービスの構成図