ニュース
ESRとColt DCS、大阪・箕面でのデータセンター開発に向けジョイントベンチャーを設立
2025年10月20日 06:30
アジア太平洋地域(APAC)で不動産開発を行うESRと、データセンター事業者のColtデータセンターサービス(以下、Colt DCS)は16日、大阪府箕面市で建設を予定している、130MWのハイパースケールデータセンター用地の第1期開発に向けたジョイントベンチャーを設立したと発表した。
全体のうち65MWに相当する第1期は、設計・施工をESR-Colt DCSジョイントベンチャーが、運用をColt DCSが担当する。既に用地の整備が進められており、第1期棟は2027年に着工予定で、2029年後半の稼働開始を見込んでいる。
このパートナーシップにより、Colt DCSの運用能力と日本における25年以上の開発経験を、ESRが有する市場に根ざした開発の専門知識およびサプライチェーンの協力体制とつなぐことで、顧客に高品質なデータセンターソリューションを提供すると説明。Colt DCSは2023年に「Colt京阪奈データセンター」を開設しており、また、ESR初のハイパースケール資産である「OS1」が、「ESRコスモスクエアデータセンター」キャンパス(大阪)内で2025年にコミッショニングを完了している。
箕面サイトは、ESR-Colt DCSジョイントベンチャーが今回の大規模再開発プロジェクトのために地方自治体と連携して取得・用途変更を行った、約14万㎡の用地に設置される。
ESGと地域の都市再生を重視した第1期データセンターは、ジョイントベンチャーが箕面市で構想する大規模データセンターサイトの一部を構成する施設となる。同サイトに関するマスタープランでは、周辺道路の接続性を大幅に改善・拡充するとともに、インターナショナルスクール、公園、商業施設、共用設備などの地域のための環境整備も行う予定。ESR-Colt DCSジョイントベンチャーは、両社のグリーンデータセンター開発目標に沿って、LEEDゴールド認証取得を目指すとしている。