ニュース
TOPPANとトレジャーデータ、デジタルとリアルのハイブリッドで即時性のあるCX向上を支援するサービス
Treasure Data CDPとTOPPANの各種サービスを自動連携
2025年11月28日 13:00
TOPPAN株式会社とトレジャーデータ株式会社は27日、トレジャーデータのカスタマーデータプラットフォーム(CDP)「Treasure Data CDP」とTOPPANが持つ各種サービスを自動連携させ、デジタルとリアルメディアのハイブリッドで即時性のあるCX(顧客体験)の向上を実現するサービスを共同開発したと発表した。TOPPANから、メーカーや金融・インフラ業界に向けて提供する。
新サービスは、CDPから一気通貫でデジタル施策までを行えるトレジャーデータの実施基盤と、TOPPANのリアルメディア領域でのアプローチという両社の強みをかけ合わせて、顧客のCX向上に寄与するもの。顧客のWeb閲覧やメール開封など、オンラインでの行動データを取得している「Treasure Data CDP」から、「Marketing Super Agent」をはじめとするトレジャーデータのAIで設定された最適なシナリオのもと、専用接続機能によって、デジタル/リアルメディアへの施策の出し分けと実行が可能になるという。
リアルメディア施策の実行については、データがTOPPANグループの「CloudDM」をはじめとする各種サービスや、物流センター、コンタクトセンターに自動連携され、即時性のある施策を実施できる。例えば、「顧客がWebサイトで特定ページを閲覧したタイミングで、その顧客に最適化されたDMの印刷やサンプルの送付が始まる」といった、顧客の興味・関心が最も高いタイミングをとらえたアプローチを行えるとのこと。
また、「Marketing Super Agent」に代表される「Treasure Data CDP」のAIが、Webやアプリ上でのオンライン行動データとDMやコールセンター、サンプリングからの購入などリアルメディアの反応データの両方を継続的に学習し、ターゲティングやアプローチコンテンツの精度を向上させることが可能。デジタル/リアルメディア双方からの顧客のフィードバック情報と、AIによるアプローチの高度化によってデータの好循環を生み出し、CXを自動的・継続的に改善するとしている。
さらにオプション機能では、パーソナライズ動画「livepassCatch」を活用し、DM等での通知にとどまらず、顧客データを踏まえたOne to Oneの「デジタル接客」を実現したり、「KAIDEL 顧客行動予測」との連携により、CDPに集約されたデータから購入確率など新たな指標を生成したり、といったことも可能になっている。
なおTOPPANによれば、従来、CDPによるシナリオ設定に基づいたリアルメディアの施策では、DMの制作や印字を行う工場などのシステムにおいて、人手によるデータ送信やデータ処理が行われており、ミスを防止するといった観点から、高頻度での施策実施が難しい状況にあったとのこと。
しかし新サービスでは、「Treasure Data CDP」からのデータを、TOPPANグループが管理する高セキュリティ環境のもとで、リアルメディアの各種システムへ自動連携する仕組みを利用しているため、セキュリティ管理の負荷低減と、CDPによるシナリオ設定からリアルメディアの施策の実行まで、人手を介さない自動化を実現し、高頻度での施策実施を可能にしたとアピールしている。
新サービスの価格は、導入企業への連携機能初期設定および基本DM施策の実施といった部分が、約200万円から。
