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ネットワールド VAST Dataのデータプラットフォーム「VAST Data Platform」を提供

 株式会社ネットワールドは9日、米VAST Dataとディストリビューター契約を締結したと発表した。これにより、新世代ハイパースケールアーキテクチャーのデータプラットフォーム「VAST Data Platform」を、アプライアンスモデルで提供する。

 VAST Data Platformは、容量効率とコスト効率に優れたQLCフラッシュを搭載し、SCM(ストレージクラスメモリ)の採用を含む独自技術の組み合わせにより、メモリセル消耗を削減して耐久性を大幅に向上させ、大容量データの高速処理と長期保存を単一システムでコスト効率良く実現する。スケールアウト型NASやオブジェクトストレージ領域、リアルタイム分析やディープラーニングなどの、新しいデータドリブンアプリケーションのデータ基盤に適した製品だとしている。

 データ保護のためのイレージャコードは、従来よりも柔軟かつ効率的なデータ復旧が可能で、より多くの同時障害に対応し、かつシステム負荷を最小限に抑えている。従来のデータ削減方式である圧縮や重複排除に加えて、グローバルデータ削減と呼ぶ、類似性に基づくデータ圧縮方式の採用を含む新しいデータ削減方式を採用し、これまでにないストレージ効率を達成する。

 また、従来のシェアードナッシングアーキテクチャーは、コンピュートとデータが密結合しているため性能や容量の拡張に限界があり、ノード間通信でキャッシュやデータのトラフィックに加えて各種制御動作が発生し、高負荷時にパフォーマンスのボトルネックになるなどの課題があったと説明。

 これに対して、VAST Data Platformの分散型シェアードエブリシングアーキテクチャー「VAST DASE(Disaggregated Shared Everything Architecture)」は、コンピュートノードとデータボックスをNVMeファブリック(Ethernet / InfiniBand)で接続し、パフォーマンスと容量を別々に拡張できるとしている。

 データボックスは、コンピュートノード数に関係なく拡張して容量を増やすことができ、マルチプロトコル対応の単一ネームスペースでエクサバイト規模のデータを管理するクラスターを構築できる。分散型シェアードエブリシングアーキテクチャーを単一プラットフォームで提供するのは、VAST Data Platformが業界初の製品になるという。

 ネットワールドは、VAST Dataとの協力を通じて、AI/機械学習分野におけるソリューションの提供を強化し、今後の成長著しいAI市場を支えるための技術とサービスを充実させて提供していくとしている。