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サイバートラスト、AlmaLinux 9.2/9.6を構築時の構成のまま最大7年利用可能にするサポートサービス
2025年10月2日 13:18
サイバートラスト株式会社は1日、「Enterprise Pack for AlmaLinux」のオプションとして、バージョンアップ時の非互換トラブルのリスクを軽減し、AlmaLinux OSを長期間安心・安全に利用可能にする「Enterprise Pack for AlmaLinux 9 Extended Security Update オプション」(以下、EPA ESU オプション)を提供開始すると発表した。
サイバートラストでは、AlmaLinuxの長期間稼働を実現し、ビジネス活用するための技術サポート、セキュリティアップデート、SBOM(ソフトウェア部品表)管理などをワンストップで提供する総合ソリューション「Enterprise Pack for AlmaLinux」を展開している。
今回はそのオプションとして、AlmaLinux OSのバージョン 9.2/9.6において、構成するソフトウェアのバージョンを維持したまま、脆弱性を修正するアップデートパッケージを7年間提供する「EPA ESU オプション」を新たにラインアップした。
AlmaLinuxなどのLinux OSでは、OS自体の世代を表すメジャーバージョンのほか、同一世代のマイナーバージョンとして、小数点を用いて、リリースタイミングやその時点での各OSSのバージョンの組み合わせを明示している。メジャーバージョンを更新する際には、通常システム全体の入れ替えや移行などの大規模な作業が必要となるが、マイナーバージョンのアップデートにおいても、不具合の修正や新機能の追加などが含まれることがあり、アップデート前のバージョンとの非互換により、従来のシステムがそのまま動作しない可能性が生まれているとのこと。
こうしたLinux OS特有の課題を解決するため、「EPA ESU オプション」では、非互換の原因となりうるマイナーバージョンのアップデートを行わず、同一のマイナーバージョンにおけるOSS(オープンソースソフトウェア)とそのバージョンの組み合わせを維持したまま、セキュリティ確保に必須となる脆弱性の修正のみを含むAlmaLinuxのアップデートを長期間提供するという。
これにより、変更を加えることが困難なミッションクリティカルなシステムや産業用PC、アプライアンス機器において、構成する環境を維持したままセキュリティフィックスの適用を可能にし、システムや機器のライフサイクルに合わせて、長期間セキュアに安定した運用を支援するとしている。
また、社内システムなどの幅広い用途のサーバーにおいてバージョンアップの工数を削減でき、IT人材不足やコスト削減の課題解決に貢献するとのことだ。
なお、「EPA ESU オプション」の利用には「Enterprise Pack for AlmaLinux」の契約が必要になる。